プログラム
【超!シラバス】マクロ経済学Ⅰってどんな授業?教授に聞いてみた!
インタビュー・レポ
こんにちは!一橋map運営メンバーの商学部2年ぽてとです。
シラバスだけでは読み解けない授業の特徴や魅力を、担当教員にインタビューしながら紹介する「超!シラバス」。
今回は、商学部基礎科目の「マーケティング・マネジメント」をご紹介します。
古江先生、ご協力ありがとうございました!
※本記事に掲載されている内容は、取材時点でのものです。最新情報はシラバス等をご確認ください。
マーケティング・マネジメント
科目分類:商学部基礎科目
開講時限:冬学期 月4・木4
担当教員:古江奈々美先生
形式:対面、抽選あり(昨年63人履修)シミュレーションゲーム「Markstrat」を用いてマーケティングの意思決定を学べるグループ演習や、マーケティング戦略について教科書に基づいた講義が行われる。
「マーケティング・マネジメント」の授業を今年から担当する古江です。
私の専門はマーケティングで、新商品のアイデアを考えることや、心理学とも重なる領域なのですがクリエイティブな人はどういう人なのかといったことなど、マーケティングの中でも新製品開発の上流工程について研究を進めています。
いま世の中でイノベーションを起こすことができるような創造的な人材が求められていて、もともとそういうことが得意な人材は一定数いると思います。でも、そういったことが得意じゃなくてもクリエイティブになれる手助けに繋がるような研究をしたいと思っています。
具体的にいうと、「どうやって顧客ニーズを探ったり、どんなニーズに着眼するのか」や「関連情報をどう収集したり、整理したりすればよいのか」、「面白いアイデアをだすためにはどうすればいいのか」といった、クリエイティブなことが苦手な人でも創造的な提案をすることが可能になるような方法を検討することに興味があります。最終的な目標はクリエイティビティの能力開発にあるのかなと思っています。
この授業では、クラス内でいくつかのグループに分かれ、「Markstrat」というシミュレーションゲームを用いながらマーケティングの意思決定のプロセスについて学びます。グループで行うシミュレーションゲームによるマーケティングの意思決定演習の他にシラバスに書いてある教科書を用いた講義を行います。
また、講義に基づいた小テストをmanabaで行う予定です。講義はマーケティングのベーシックな知識があれば十分理解できるような内容だと思います。
「Markstrat」は世界中のビジネススクールで使われているシミュレーションゲームで、新規性が高いものと既存の製品に近いものの2種類の製品を、どこのターゲットにいくらでどのくらいの量を売るのかや、どのくらいプロモーションをかけるかを決定していくようなマーケティング意思決定のシミュレーションができます。
各グループで持っている予算も限られていて、その予算内でプロモーションの費用を捻出したり、製品の性能をあげるための開発を行ったりします。ゲーム上で融資を受けることもできたり、マーケティングの意思決定をする上で必要な消費者の情報も調査会社から購入したりするので、手持ち資金を使いながらどれだけ効率よくマーケティングを行えるかが重要になってきます。
それぞれのグループのシミュレーションに「Share Price Index」というマーケットシェアと売上と利益を加味した指標がリアルタイムで表示されていて、そのShare Price Indexの値で競います。このグループごとの順位が授業評価の大部分を占めます。また、シミュレーションゲームの結果から、自分たちの意思決定の良かった点・ダメだった点を分析して、プレゼンも行ってもらう予定です。
シミュレーションゲームの順位と、自分たちのグループの意思決定に関する分析のプレゼン、教科書の内容に関する小テストで評価する予定です。
マーケティング入門(商学部入門科目)を履修しておいた方が、授業をより理解できるかなと思います。
「Markstrat」というシミュレーションゲームは、世界中のビジネススクールで実際に使われている教材で、ぜひ一橋大学のみんなにもこの授業を通じて体験して欲しいなと思っています。
このシミュレーションゲームの参加費用がかかりますし、教科書とは別に、シミュレーションゲームの英語のハンドブックをかなり読み込みこむ必要があります。そのうえグループのメンバーと密に連携しながら短期間での繰り返しの意思決定が求められますので、授業の負担は大きい方だと思います。
ですが、このシミュレーションゲームを体験する価値は十分あると思うので興味のある方は履修をしてみてください!
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一橋mapの記事をお読みいただきありがとうございました。