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【超!シラバス】社会科学概論Ⅰってどんな授業?先生に聞いてみた!
インタビュー・レポ
一橋大学にある各種プログラムを利用して、授業以外での学びを経験する先輩の体験談を紹介していく、一橋mapの「一橋プログラム体験記」シリーズ。「これからプログラムへの挑戦を検討している」「先輩の経験談を聞いて刺激を受けたい」そんな想いを抱える一橋生が、新しい出会い・挑戦をする一助となればと考えております!
今回は、一橋大学の「グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)」に参加されている経済学部生へのインタビューをお送りします。GLPに興味のある人や留学を考えている人は必見です!
Profile(O.Kさん)
学部:経済学部3年
利用したプログラム:経済学部GLP(欧州短期調査・派遣留学)
渡航先: オランダ フローニンゲン大学
サークル:体育会ゴルフ部(・模擬国連サークル)
経済学部のGLPでは必修要件として、「欧州または中国への短期海外調査」及び「海外協定校への半年~1年の留学(※2024年度以降は1年留学のみ)」があります。また、経済学部専門科目の必修単位を6割以上英語で取得することも必要です。
大まかな流れとしては、大学1年の1月頭に出願し、書類選考・面接選考を経て、3月に合格発表があります。その後、短期海外調査の志望調査と面接選考を行い、ゼミを履修した後、欧州か中国に派遣される形です。
また、同時並行で大学2年生の7月~10月にかけて長期留学の申し込みも進めていき、大学3年~4年の間に半年から1年間の留学に行くことになります。
もともと留学を視野に入れて一橋に入学したので、GLPに入ることで近道になると思ったんです。また、将来的に就活などを見据え様々な経験をしておきたいという思いもあり、GLPへの参加を決めました。
経済学部のGLPは、GLP同士でのつながりはあまりなく、短期海外調査でのつながりの方が強くなるという点は入ってから驚いたところですね。一方で、英語が得意であったり、国際的な活躍を視野に入れていたりなど、価値観が同じ人と出会えたのは大きかったなと思います。また、コロナ禍でオンデマンド授業がほとんどの中、対面でのつながりをもてた点も魅力的でした。
はい。私は帰国子女なのですが、標準クラスの学生もいました。出願人数自体はそこまで多くはなく、倍率も2~3倍程度なので、英語が苦手でも志望理由をしっかり練っておけば何とかなるような気がします。また、英語のスコアに関してもTOEFLであまりいいスコアが出なかったら、点数が出やすいIELTSを受けてみるとか、色々試してみるといいでしょう。一橋内の授業も6割が英語なので、一橋大でオール英語の授業に慣れておくことで、留学に備えることができると思います。
GLPの選考は1年生の春休みに行われ、1次審査と2次審査があります。1次審査は志望理由書などの書類による選考です。応募締切が1月頭で、1週間後の1月中旬ごろに結果と面接日程の通知がありました。その後に面接形式での2次審査があり、3月の中旬ごろに秋冬学期の成績も踏まえて合格が発表されました。評価軸は「書類+面接+成績」でしょうね。
面接時間は10分とすごく短かったです。志望動機などをしっかり頭に入れておくことは重要だと思います。僕は、「今までどのような経験をしていて」「今どういう経験をして」「GLPに入ってどういうことをやり」「今後どう生かすのか」というプロセスを論理的に組み立てることを意識していました。
そういうのはなかったかなと思います。ただ欧州短期海外調査の面接の際に、Zoomの背景として橋の写真を設定していたんですけど、自分の志望動機のパートで、世界との橋渡しをしたいといった際に、「そのバッググラウンドはそのためなの」という風に聞かれました。先生はバッググラウンドをZoomの背景という意味で使っていらっしゃったのですが、自分の経歴を聞かれていると勘違いして頭が真っ白になってしまいました(笑)
調査先は欧州と中国があり、経済学部GLP生は必ずどちらかに参加する必要があります。GLP生ではない学生も含めて、各15人前後が参加します。時期について、欧州は大学2年の2月・3月ごろ、中国は大学2年の夏の終わりです。
GLP自体の出願が1月頭にあるのですが、合格後すぐに欧州に行くか中国に行くかを選択し、人気がある欧州の方のみ面接選考がありました。合格発表から出願締切までの期間が短いため、僕は合格発表前から準備をすすめていました。行き先の決定後には、短期海外調査に連動するゼミを受講する必要があるため、そのゼミが2年生のGLP活動では主になると思います。
GLPに所属すると、海外協定校に半年~1年(※2024年度以降は1年留学のみ)派遣留学に行く必要があります。経済学部がやっている学部レベルの交換留学については優先出願もできたりします。
全体の申込締切としては、大学2年生の10月ごろですが、海外超有名大学への1年間の留学が可能な「グローバルリーダー育成海外留学制度」は6月~7月ごろに出願が締め切られます。そのため、英語資格試験の受験など要件をクリアするための準備を含めて、早め早めに動く必要があるでしょう。
一般的な留学の場合の具体的な選考のフローとしては、いくつか志望校を記入したうえで、それぞれの志望理由を書いて提出する感じです。経済学部の場合は、経済系の大学が多いので、「どうしてこれを学びたいか」「どうしてその地域に行きたいのか」といった理由があると通りやすいと思います。
僕は、オランダのフローニンゲン大学に、大学3年の8月から2月頭までの半年間留学をしました。僕の下の代からは、留学に1年行かないとGLPの修了ができなくなっているので注意が必要ですね。1年留学の場合は、4年の夏まで留学だと思うので、5年一貫をそのまま申し込んだり、1年留年して就活をする人がほとんどになると思います。
もともと東南アジアの方に住んでいたので、欧米に行きたいなという思いがありました。また、環境経済や資源経済について学びたいと考えていたので、環境資源経済学や持続可能なサプライチェーンの構築に関する授業が魅力的で選びました。
はい。大学が対応してくれることは、留学枠の確保といったところが主になるので、学べる内容などは現地の大学のサイトなどを見て自分で調べる必要があります。
Economics & Businessという経済とビジネス系が混ざった内容を学べる学部に所属し、環境経済系や国際系の講義など4つの授業を履修しています。講義の形態としては「レクチャー」と「チュートリアル」というアクティブ参加形式の授業で、課題は重いのですが新鮮で面白いです。
僕は動きだしが遅く、奨学金のタイミングを逃してしまったので、大学からの月8万の奨学金のみ受け取っていました。奨学金はまだ留学が決定していない夏には締切が終わってしまうので注意が必要です。
授業料は交換留学のため不要で、航空券などは親に出してもらいました。また、一橋から半年の留学で20万円、1年の留学で30万円の渡航準備費用がもらえるので残りの渡航費用はこれで賄った形です。
滞在に関しては、寮が月9万くらいするので、その支払いで奨学金が全て吹き飛びましたね。寮費に関しては、部屋代と水道代という感じで、それ以外の生活費として食費や自転車のレンタル代、携帯代などで月7~8万程度かかってくるのかなというイメージです。
パリとかにも行ったせいで感覚がバグっているような気がしますが、オランダの中でもアムステルダムのような大都市ではないので比較的安めです。
フローニンゲンには、ハザ大学とフローニンゲン大学という2つの大学がある学生街です。そのため、治安もそこまで悪くないかなと思います。
半年の留学の場合は、寮がすごく遠いので、30分くらい自転車で通う必要があります。また、僕がいた寮は水回りが部屋の中になく、トイレ・キッチン・シャワーは全て男女兼用でした。僕も留学に来てから知ったのですが、水回りがすべて個室内にある部屋だとオランダ政府から補助金が出るため、少し高くてもそのような場所を借りて家賃補助の対象になった方が安上がりになるかもしれないです。
ACLOというスポーツ系のサブスクサービスで、バドミントンコートやバスケコートを自由に予約して使えるのでよく利用しました。また、観光地としてはフローニンゲン美術館やアザラシ幼稚園などがあります。
オランダは自転車の国で有名で、自転車レーンも整備されているのですが、同じ二輪車なのでバイクも走ってくるところがめちゃくちゃ怖いです(笑)
僕は、外資企業を中心に就活を行っているので基本的にオンラインで行っていました。そのため、留学と就活を同時進行で行っているようなイメージです。ゼミに関しては、許可を頂いて海外からZoomで参加していました。
GLPに挑戦したい人は、何かしらやりたいことがあって挑戦されると思うので、面接では、「こういうことをやりたいからGLPに入りたい」といった熱意を伝えることが重要だと思います!自分の英語力に気負わず、自分の夢に向かって進むステップとしてアピールしていきましょう!
フローニンゲンは学生の街なので、慣れてしまえば結構暮らしやすい街だなと思っています。現地のごはんも豊富なほか、マクドナルドやIKEAなど、日本でなじみのあるお店もたくさんあるので、色々な人が楽しめる街だと思います。留学生も多くいるので、仲良くなろうと思えばいくらでも仲良くなれるという点でもすごくおすすめですね。
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