解説記事

【経済学部編】履修の組み方解説

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新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。一橋map運営チーム、経済学部3年のおすしです。
今回は、経済学部の履修組みについて説明していこうと思います。

大学生にとって、履修がどれくらい重要かご存じでしょうか。
大学は高校までと異なり、自分の手で授業を選んで時間割を組むので、もし履修を何も知らずに組むと進学や卒業にも影響してきます。

また、基礎的な授業を前提に開講される授業も多く、何も知らずに受講するとまったくついていけない、、、なんてことにもなりかねません。大学生活の成功は、すべて「履修」にかかっていると言っても過言ではないのです!

というわけで、素敵な大学生活をお送りできるよう、ぜひこの記事で履修について学びましょう! 

用意するもの

シラバス
筆記用具(紙やペン)または時間割アプリ(「バシコマ」がオススメ!)
学士課程ガイドブック(クラス別面接で配布されます)

👇こちらの記事を先に読んだ方が、理解が進みやすいと思います!

一橋大学の授業のとり方概論【基本編】

はじめに こんにちは!新入生の皆さん合格、ご入学おめでとうございます🌸一橋map運営メンバーの、社会学部3年のみおです。今回は大学生活で最も重要だと言っても過言ではない、授業・履修につ…

履修を組む前に知っておきたいこと

空きコマ

空きコマとは、自分が受講している授業と授業の間にある暇なコマのことです。

例えば、1限と5限の授業を取ってしまうと、2限から4限がすべて空きコマになります。アルバイトをするにも微妙な時間だし、かといって勉強するには長すぎるし…と、無駄な時間が多くなってしまう可能性があります。

一方で、予習や課題が多い授業や、着替えがある授業(スポーツ方法など)の前後に空きコマを作れば、余裕を持って準備ができそうです。限られた大学生活を有意義に過ごすためにも、空きコマをうまく活用できるよう、よく考えて履修を組んでいく必要があるのです。

全休

また、全休を作ることも重要です。全休とは一つも授業を入れない曜日のことで、その日は大学に来る必要はありません。

下宿生にはそこまで関係のないことかもしれませんが、通学時間が1時間以上かかる人にとって、一日大学に来なくて済む日があると時間的余裕が格段に増えます。そういった日を利用して、課題を進めたり、趣味やアルバイトに時間を使ったりできるのです。

オンデマンド授業

大学の教室に行って対面で受ける授業と異なり、録画配信で行われる授業のことです。

「その他」枠に割り振られる授業がある一方、曜日が指定されているものもあり、曜日指定の場合はそのコマに他の授業を入れられません。

ただ、安心して欲しいこととして、ほとんどのオンデマンド授業は必ずしも授業時間中に見る必要はありません
必修の「経済学入門」は月曜1限・木曜1限ですが、オンデマンド授業のため好きな時間に見ることができます。しかし、月曜1限と木曜1限には他の授業は入れられません。

また、大学からオンライン授業の数は減らす方針とのアナウンスがあり、単位として算入できるオンライン授業は60単位までとなりました。オンライン授業はコロナ禍から始まったもので、毎年ルールや開講数が変わってくるので注意が必要です。

⓪進学用件と卒業要件を確認しよう

それでは履修を組んでいきましょう!
と、その前に進学要件と卒業要件に関して確認しておきましょう。

進学要件:2年生から3年生に進級するために必要な単位数
卒業要件:卒業するために必要な単位数

例えば経済学部では、進学のために合計54単位以上必要です。
また、54単位取れば何の授業でもいい訳ではなく、数学なら6単位以上、外国語科目なら6単位以上が必要です。

進学要件なら2年生の終わりまで、卒業要件なら4年生の終わりまでに満たせばいいのですが、1年生のうちから要件を意識して履修を組めると後々困らずに済みます
また「3年生では就活を頑張りたいから2年生までにある程度卒業要件を満たしておきたい」というように、大学生活の設計と併せて考えてみるといいかもしれません。

①時間割表を作ろう

まずは時間割表を作ります。
縦6マス×横5マスの表(月〜金、1〜6時限分)と、時間指定のないオンデマンド授業などの「その他」枠があれば、形は何でもかまいません。

「バシコマ」という一橋生のための時間割アプリもあり、過去の成績分布や履修を考えている人数も見れますのでおすすめです。

経済学部1年生の春夏学期の時間割には、「経済学部入門」「統計学入門」「PACE」の3つの科目が自動的に組み込まれます。manabaやCELS(大学のWEBシステム)で確認できるので、履修組みの前に確認しましょう。

注意

例年、CELSやmanabaにアクセスできるのは、学生証やログイン情報が配布されるクラス別面接以降です。

このような必修科目の時間は避けながら、他の科目の履修を組んでいく必要があります。
以下の表はモデルケースです。この表をもとに空きコマを埋めていきましょう。

PACEは週に2回あり、基本的に3~5限のどこかでクラスごとに自動的に埋められています。

【春学期】

1経済学
入門
経済学
入門
2
3
4PACE
5PACE
6

【夏学期】

1
2統計学
入門
統計学
入門
3
4PACE 
5 PACE 
6

②必修科目を確認しよう

春学期において「経済学入門」「統計学入門」「PACE」は自動的に履修に組み込まれますが、それ以外は自分ですべて決めることになります。

経済学部は履修の自由度が4学部の中でも比較的高いです。だいたいは筆者のように、第二外国語、英語、数学、他学部教育科目、その他自由選択科目を入れるように組みます。

数理・情報科目(数学)決定

経済学部は卒業までに数理情報科目が計8単位必要です。
数理情報科目といっても、経済学部が履修しなければいけない科目は数学です。数理情報科目には数学ではない科目(プログラミング基礎など)も存在しますが、経済学部の進学要件にカウントされません。急ぐ必要はないですが、1年生のうちに取ってしまうと後々楽だと思います。

基本的には、1年生の春夏学期に「線形代数Ⅰ」「微分積分Ⅰ」を、秋冬学期に「線形代数Ⅱ」「微分積分Ⅱ」をとります。2年生以降で触れることになる統計学や計量経済学で必要となる分野なので、1年生のうちにこれらを履修できるといいかもしれません。

「線形代数Ⅱ」の内容は難しく、学部科目では利用頻度が高くないため、「線形代数Ⅱ」ではなく「確率」を取る人もいます。ただ、確率には「微分積分Ⅰ・Ⅱ」の知識が必要となる場面があるので、履修する場合はそれらを受講した秋冬学期以降がおすすめです。

「確率」「微分積分」という科目名から、高校数学の難易度を想像する方も多いと思います。しかし、大学で学ぶ数学の難易度や抽象度は高校から格段にレベルが上がります。授業開始直後は簡単な内容が続きますが、いつの間にか難しくなっているので、舐めずにしっかり受講しましょう

また、高校数学を連想して軽い気持ちで履修してしまった他学部の友達には「履修撤回」をすすめるといいかもしれません(笑)

外国語科目(英語・第二外国語)決定

外国語科目は、英語と第二外国語(中国語やドイツ語など)のどちらを履修しても構いません。卒業には外国語科目は10単位必要です。10単位を全て第二外国語で満たす人もいます。

第二外国語には「速修」と「総合」があり、基本的には経済学部生は「速修」がおすすめです。筆者はスペイン語とドイツ語の速修を履修しましたが、どちらも楽しく学べました。「総合」は法学部や社会学部生が必修科目として履修するもので内容は難しめです。中国語やドイツ語などをきちんと学びたい!って人向けになります。

英語には、ライティングやリーディング、ディスカッションなどがあります(「Ⅰ」「Ⅱ」と分かれていますが、難易度はあまり関係ありません)。
単位が取りやすいのは「LL」の授業だと言われがちですが、倍率がすこぶる高いため、こだわりすぎると授業を受けられず本末転倒です…。筆者は、英語の抽選に落選した影響で1年生の終わりまでに4単位しか外国語科目が取れませんでした。

英語の抽選倍率について

英語は全学部の進学・卒業要件に関わってくるため、ほぼすべてが抽選対象科目です。

英語レベルが「標準」に割り振られた方は、人気の授業に応募が殺到するため「基礎強化」「発展」に比べて倍率が高くなる傾向にあり、抽選にたくさん申し込んだのに1つも当選しない…なんてことも多いです。

筆者の個人的な体感では、倍率が高い順に
「LL」>「ディスカッション」>「資格試験」>「ライティング」>「リーディング」>「Introduction to Global Issues」
といった感じです(先生によっても差があり)。

単位の取りやすさを重視して高倍率の抽選に参加するか、堅実に単位をとるために人気の低い授業に申し込むかは、あなた次第。

ということでここまでの履修を上の表に入れてみましょう。
それぞれ、英語1つ、第二外国語1つ、数学2つという形です。

【春学期】

1経済学
入門
経済学
入門
微分
積分Ⅰ
2朝鮮語
初級(速修)
3線形
代数Ⅰ
英語
(LL)
4PACE
5PACE
6 

【夏学期】

1微分
積分Ⅰ  
2朝鮮語
初級(速修)
統計学
入門
統計学
入門
3線形
代数Ⅰ
英語
(LL)
4PACE 
5PACE
6

③経済学部科目

経済学部科目は、
・100番台(導入科目)
・200番台(基礎科目、通称コア科目)
・300番台(発展科目)
・400番台(大学院科目)
の4タイプが存在します。

3つある100番台科目のうち、「経済学入門」「統計学入門」は自動的に時間割に組み込まれますが、「経済史入門」は自分で履修登録する必要があります。
「経済史入門」は、春学期、夏学期、秋冬学期に開講されるものがあり、それぞれ世界史や日本史で内容が異なります。自分の好きな分野を参考にしながら決めましょう。筆者は好きな世界史を扱うものを履修しました。

それ以外の経済学部科目に関しては、無理して履修する必要はありません。
なぜなら、基本的な知識がないからです。

100番台や数学の知識をもとに、200番台以降の授業が開講されているため、内容についていけない可能性が高いです。

ただ、今のうちに単位を稼ぎたい方は、「自然資源経済論」「資源経済学」など基本的知識が前提ではない授業もありますので、そういった授業を受講することをオススメします。

④他学部科目/自由選択科目

①〜③で時間割を埋めても、20単位を超えません。
変に空いている時間割を埋める感覚で、自分の趣味や興味のある分野の授業を選びましょう。

他学部科目の進学要件は6単位で、2つ以上の学部から授業を取らなければなりません。社会学部の授業に興味があった筆者は、社会学部から授業を履修しました。他学部科目以外でも、心理学や文学の授業など「一般教養科目(般教)」にも面白い科目が存在するので、探してみてはいかがでしょうか。

以上を踏まえて履修を組んでみました。これで完成です!

全部で22単位となります。火曜日が全休の週4日登校になっちゃいましたね。
全休を作ったり、無駄な空きコマを減らしたりと、履修組みはパズルのようです。しかし、1つの授業あたり13回も出席することになるので、結局は自分が取りたい授業を取ることが最優先です。

【春学期】

1経済学
入門
経済学
入門
微分
積分Ⅰ
2朝鮮語
初級(速修)
3線形
代数Ⅰ
ビジネス
エコノミクス
入門
英語
(LL)
4PACEプログラ
ミング基礎 
5PACE
6

【夏学期】

1微分
積分Ⅰ
経済史
入門
2朝鮮語
初級(速修)
統計学
入門
統計学
入門
3線形
代数Ⅰ
ビジネス
エコノミクス
入門
英語
(LL)
 
4PACEプログラ
ミング基礎 
5PACE
6

ワンポイントアドバイス

  • これらは抽選が「あたれば」の話です。人気科目は落選することがあり、せっかく組んだ履修が…なんてこともあるので注意を。抽選になりやすい英語や数学は第2候補を考えておきましょう
  • 楽単を探している方におすすめなのが「成績分布表」です。昨年以前の成績分布(A〜Fの割合)を示したもので、CELS「成績>成績評価分布」で確認できます。A〜Cが多く、Fが少ない授業がいわゆる楽単です。
  • 一橋生の多くは「バシコマ」というアプリを利用しています。フレンドを増やせば、たくさんの人の履修を見れるのでおすすめです。

おわりに

ここまで、経済学部の履修の組み方を紹介してきました。履修を組んだら、後は抽選が当たるのみ。完璧な時間割で大学生活を謳歌できるよう、心からお祈りしています!

何か分からないことがあれば、一橋mapの質問箱に匿名で質問ができます!私たち運営スタッフが一つずつ回答するので、この記事の内容、授業全般について、大学生活に関してなど、ぜひ気軽に質問してみて下さい🤲

参考

一橋map質問箱

peing.net

また、質問箱の回答はInstagram (https://www.instagram.com/1284map/)のハイライトに掲載予定なので、Instagramもぜひチェックしてみてください!🌸

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