プログラム
シラバスよりも詳しい授業内容を先生に直撃【超!シラバス】
解説記事
一橋大学にある各種プログラムを利用して、授業以外での学びを経験する先輩の体験談を紹介していく、一橋mapの「一橋プログラム体験記」シリーズ。
「これからプログラムへの挑戦を検討している」「先輩の経験談を聞いて刺激を受けたい」そんな想いを抱える一橋生が、新しい出会い・挑戦をする一助となればと考えております!
今回は、商学部のデータ・デザイン・プログラム(DDP)に社会学部から参加している一橋生へのインタビューをお送りします。
「データ・デザイン・プログラム」という名前の通り、情報科学的な学びと、「デザイン思考」というマーケティングなどで使うような思考プロセスを勉強できるプログラムです。2年次〜4年次の3年間のプログラムで、修了すると卒業時に「修了証」がもらえます。
具体的な授業を紹介すると、2年生の春夏学期では「情報科学・統計基礎」と「新商品開発基礎」がありました。「情報科学・統計基礎」は、AIやデータを扱うにあたっての基礎知識を学ぶ授業です。
「新商品開発基礎」は実践的な授業で、課題発掘やプロトタイプ作成など、商品開発の一連の流れをグループワークで進めていく授業でした。「クリエイティブなアイデアをどう出せるか」にフォーカスしているので、他の授業やサークル活動にも活かせるような貴重な学びがあり、とても楽しかったです!
DDPは商学部のプログラムとして開かれているのですが、私のような社会学部生やSDS学部生など、いろいろな学部の学生が参加しています。また、DDPは3年間のプログラムということもあり、先輩と交流する機会も多いです。
このような学部・学年がごちゃ混ぜな環境でディスカッションすると、自分では思いつかないような、本当に多様で面白い意見がたくさん出るんです。いわば授業とサークルの中間のような環境には、新鮮な魅力を感じています!
これは私自身の経験になるのですが、実は大学受験の直前まで商学部を志望していました。しかし数学があまり伸びず、泣く泣く直前に数学の配点比率が低い社会学部に志望変更したんです。
そのため、マーケティングなどの商学部での学びには憧れがあって、転学部まではしないものの、社学で勉強できない分野を学べるということでDDPに入りたいと思いました。
仰るとおり、DDPは商学部が開講しているプログラムなので、全体の3分の2くらいが商学部生です。授業も商学部科目に関連しているため、ディスカッションをする際、知識量で圧倒されることは正直あります。
しかし、マーケティング・会計学などの視点からだけでは議論が一辺倒になってしまいます。たとえば「このサービスは倫理的に大丈夫か?利益より重視することがあるのでは?」など、自分の学部で学んできたことを使って新しい視点での意見を出すことができるので、浮いてしまうような心配はないと思います!
DDPの授業は商学部科目扱いで開講されているため、他学部生にとって、ほとんどのDDPで受けた授業は般教と同じく自由選択科目に算入されていくシステムになっています。
そのまま学部科目に算入される商学部生とは違い、自分の学部の授業を取りながらDDP科目も受けるのは少しハードですが、DDPにしかない楽しい経験ができるので問題ないかなと思っています!
11月ごろに募集要項が発表されるのですが、まずは簡単な履歴書のような形で志望理由を提出する書類選考があります。その後、通過者には面接の案内が来て、合格すれば晴れてDDP生になれるという流れです。
面接は、DDPの先生1人に対して複数の学生がいるグループ面接の形でした。内容は先生によってまちまちのようで、一つのお題に対しての考えを聞かれたグループもあれば、DDPの志望理由や自己PRを各々話すよう求められたグループもあったそうです。
まず、社会学部生として、商学部生と差別化を図ろうとしました。たとえば、社会学部生としてこのような問題意識があり、こういうところが強みになりうる‥‥などです。
また、DDPへ参加したい熱意を論理的に伝えることも意識しました。自分が今までやってきたことや得意だったことが、いかにDDPでこれから学ぶことと結びつけられるかが肝だと感じました。「入りたい!」との気持ちももちろん大事ですが、それを説得力をもって面接官である先生に伝えることをおすすめします。
DDPでは、学部で普通に授業を受けていてもできないような体験ができる環境が整っています。絶対に後悔しないと思うので、少しでもDDPに興味がある方は選考に参加してみてください!
また、これまで紹介したように、DDPはグループで協働しながら動く機会にあふれています。もちろん「自分はこのようなスキルを持っています」とアピールするのも大切です。しかし、グループの中で自分がどういう役回りをすることが多いか、グループの中でどのようなポテンシャルを発揮できるかなど、「集団と自分の関わり」を俯瞰して意識してみてください!
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一橋mapの記事をお読みいただきありがとうございました。