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【超!シラバス】マーケティング・マネジメントってどんな授業?教授に聞いてみた!
インタビュー・レポ
こんにちは!一橋map運営メンバーの社会学部3年土橋です。
シラバスだけでは読み解けない授業の特徴や魅力を、担当教員にインタビューしながら紹介する「超シラバス」。
今回は、社会学部で秋冬学期開講の「都市のエスノグラフィ」の授業を担当される竹中歩先生にインタビューをしてきました!
※本記事に掲載されている内容は、取材時点でのものです。最新情報はシラバス等をご確認ください。
都市のエスノグラフィ
科目分類:社会学部発展科目
開講時限:秋冬学期 水2
担当教員:竹中歩先生
形式:対面、抽選ありフィールド調査を実践しながら、学び、考える、という体験型の授業である。エスノグラフィ技法を習得するだけでなく、都市に見える社会の課題や現状について考察を深める。
エスノグラフィ:都市社会学や国際社会学の分野で用いられる質的フィールド調査技法のこと。フィールドワークや参与観察といった経験的な調査をとおして、自分と異なる文化に生きる人びとの社会生活について記述する。
ニューヨークの大学で博士号をとった後、イギリスで研究者をしていました。その後はアメリカのフィラデルフィアの大学にて教授として勤務を始めました。
その後もう一度イギリスに戻って数年過ごして、5年ほど前に日本に帰ってきました。
自分の好奇心に従って、やりたいと思うことをやってきた結果、今に至ります。
社会学にたどり着いたきっかけは、ラテンアメリカに訪れた際に、貧困や開発の問題を目の当たりにしてショックを受けたことです。そこから移民研究に興味を持ったのですが、そのような移民の問題は都市で顕著に見られるものですから、「都市のエスノグラフィ」を始めていくことになりました。
実際の現場に訪れてのフィールド調査、フィールドの視点、フィールドの経験を含めた学びが得られるところを推したいです。
私が一方的に教えるのではなく、学生が自分のスタイルで学びを深めて、面白さを見つけてくれるような機会を私は提供したいと思っています。
授業を履修する学生には、私が事前に用意したリストの中から1つの場所を選んでもらい、授業時間とは別で週1回参与観察をしてもらいます。
例えば、日本語を教えるボランティアや食堂の手伝いなど、何かしらの役割を持ってコミュニティに実際に参加し、そこで観察したものをフィールドノートに記していきます。
フィールドノートとは、一言でいうと、自分が観察したものをそのままノートに書くものです。分析したり、うまくまとめようとしたりせずに、ありのままの出来事を細かく描写します。例えば、部屋の大きさは何m✕何mで、何人ぐらい収容出来て…という風にです。
私自身、ニューヨークの大学で学んでいた際に同じような経験をして、非常に勉強になったからです。
大学院時代、授業の一環で教会が運営している食堂に参加して、ホームレスの人たちに食事を提供しました。その環境はまさに別世界で、立場の違う人がたくさん入れ違い、いろいろな価値観に触れました。学生にも、現地に行って実際に活動することを通じて、その都市や社会が直面する課題を考える機会を提供したいです。
いろいろな立場の方と交流しながら活動できる場を選んでいます。
例えば、国立市で地域密着のボランティアをしている団体や、日本に来た外国の人々が各国の料理を作って交流している団体、クルド人を中心に多国籍の方々が参加する埼玉の日本語講座など、様々な場所を予定しています。
竹中先生、ありがとうございました!
「都市のエスノグラフィ」のシラバスは、下記からご覧いただけます。
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