プログラム
【2024秋冬】一橋社会学部おすすめ授業をご紹介
解説記事
一橋大学にある各種プログラムを利用して、授業以外での学びを経験する先輩の体験談を紹介していく、一橋mapの「一橋プログラム体験記」シリーズ。
「これからプログラムへの挑戦を検討している」「先輩の経験談を聞いて刺激を受けたい」そんな想いを抱える一橋生が、新しい出会い・挑戦をする一助となればと考えております!
今回は、経済学部短期海外調査(欧州)に社会学部から参加した一橋生へのインタビューをお送りします。
私が参加した「経済学部短期海外調査」とは、経済学部GLP(グローバル・リーダーズ・プログラム)の中に組み込まれているプログラムで、実際に海外に渡航し、海外大学の学生と交流したり、日系企業・現地企業・大使館などを訪問したりする内容です。行き先は中国と欧州の2つがあり、経済学部GLPの学生はどちらかに参加することになっています。
この短期海外調査ですが、実は経済学部GLPに参加していない学生でも参加できるんです!実際私は、経済学部GLP生ではなく、ましてや経済学部生ではなく社会学部生なのですが、プログラムに参加することができました。
ちなみに私が参加したのは欧州への海外短期調査で、2年生の冬休み(2月後半〜3月上旬)の11日間の日程で行われました。
はい!「全学部・全学年」の学生が申し込むことのできるプログラムです。「経済学部」と名前につくので紛らわしいですが、私が参加した際は全11人中3人が他学部生でした。
とはいえ本当に他学部生でもいいのか不安ですよね。私も不安になって先生に聞いてみたのですが、「他学部もいた方がいいプログラム内容なので、学部は全く関係がない」と仰っていました。実際先生は私が社会学部生であることを認識していなかったので、本当に学部は関係ないのだと思っています(笑)
プログラムの中身としても、経済学部のイメージにあるような難しい数学などは一切必要なく、他学部生の私でも楽しめる内容となっていました!
端的にいえば、ヨーロッパに行ってみたかったことがきっかけです。なかなか海外に行くきっかけがないなか、海外企業などに訪問したり文化を体験できるという、留学とは違う切り口のプログラムだったので興味を持ち応募しました。
この短期海外調査ですが、渡航するのは11日間ではあるものの、実は1年間を通じたプログラムとなっています。後ほど詳しく説明しますが、参加者はゼミのようなものに参加し、毎週顔を合わせることになります。この「事前に仲良くなった顔なじみの友人と一緒に海外に行ける」というのが、魅力に感じましたね!
参加者は「基礎ゼミナールA・B」を履修し、渡航先の文化的背景などを、他の参加者と一緒に学びます。私のときは、自分で事前に決めたテーマについて研究し、現地に持っていって発表するという機会がありました。このテーマ研究や、仲間での議論などを、このゼミで行うというイメージです。
他にも、短期海外調査に連動した英語の授業を希望者は取ることもできます。現地でのプレゼンに備えて、英語でのディスカッションやプレゼンのノウハウを学ぶものです。こちらは任意のものなので、私は参加していませんでした。
短期海外調査の4単位に加えて、「基礎ゼミナールA」が2単位、「基礎ゼミナールB」が2単位、任意受講の「プログラムに連動した英語授業」が春夏と秋冬で2単位ずつです。
つまり短期海外調査では、最大で12単位、英語の授業を受けなくても8単位がもらえるということになります。
大学から補助金や奨学金が出るのですが、これは渡航後に支給される形になります。私の場合は、渡航費や宿泊費で50万円ほど振り込み、後日25万円ほどが返ってきました。しかし年によって支援額は大きく異なると言われたので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。
それに加えて、自由時間での娯楽費や、自分で追加で食べた食費などがかかるイメージです。ヨーロッパなので、ルーブル美術館などの観光に多く使いました。物価が高くペットボトルの水が500円くらいしたのには驚いたのですが、それでも使ったのは10万円行っていないくらいです。
ちなみに、私たちはホテル暮らしだったのですが、朝ご飯は宿泊費に含まれており、昼ご飯もプログラム内で食べることが多かったです。
全11日間の行程で、フランス・パリに6日間、ドイツに5日間滞在しました。このプログラムの大きな2つの軸は「現地学生との交流」と「現地で働いている一橋OBOGへの訪問」ですが、それ以外に自由時間が割とあり、ルーブル美術館やエッフェル塔などへ観光をしました!
現地学生との交流という面では、パリ大学・ルール大学に訪れたのですが、学生とインスタを交換して「日本に来たら遊ぼうよ!」などと仲良くなれました。参加者同士でも事前学習で団結感がありましたし、現地学生との交流も楽しかったですし、「出会い」の場所に溢れたプログラムだと感じました。
また、OBOGへの訪問では複数の企業や団体で働く先輩の話を聞くことができました。大使館や日本銀行パリ支店、IEA(国際エネルギー機関)など、日本にいては絶対に会えないような人から、絶対に聞けないような貴重な話を聞けたのは本当にためになりました!他の留学などのプログラムでは体験できないと思います。
例年、申し込み期間は春休み(3月ごろ)にあり、私は1年生の3月後半ごろに書類を提出しました。
その後、2回の面接があります。1回目は「基礎ゼミナール」の先生との面接で、志望理由などを話すものです。2回目は英語の授業を担当されている先生との面接で、プログラム中に英文購読や英語プレゼンがあるため、基礎的な英語力があるかを確認しているのだと思います。
私は英語があまり得意ではなく、面接では本当にひどい英語を喋っていたと思います(笑)。それでも合格したので、留学でのTOEFL要件などとは違い、最低限のスキルがあれば安心していいのかなと思いました。
私は英語が得意ではない分、ヨーロッパに絶対行きたいという熱意を伝えることを意識しました。倍率はわからないのですが、行きたいという強い思いがあれば行かせてくれる雰囲気のプログラムだったので、そこを伝えるのが一番だと思います!
私は短期海外調査に参加して、現地学生や一橋OBOGと交流する中で、物事の考え方や価値観が大きく変わるくらい影響を受けました。
プログラム自体あまり知られていませんし、1年間ゼミを受講する必要があって少しハードルが高いかもしれませんが、とても楽しく有意義な体験をすることができるプログラムです。留学以外でヨーロッパに行ける機会もなかなかないですし、少しでもこの記事を読んで興味を持った後輩にはぜひ参加してほしいなと思います!
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一橋mapの記事をお読みいただきありがとうございました。