解説記事

【電気電子工学科】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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新入生の皆さん、入学おめでとうございます!

大学では、高校とは違い時間割をすべて自分で組む必要があります。電気電子工学科は「ブラック電電」とも呼ばれており、計画的な履修登録、試験勉強を行わなければ気が付いた時には留年してしまうかもしれません。

そんなことにならないように4回生までの流れをざっと確認しておきましょう!

1回生

はじめに卒業要件となる単位を整理します。

1回生は前後期ともに他学部とあまり差はなく、全学共通科目を取得していきます。なかでも人社群を16単位、自然群を30単位以上取る必要があります。

E科目がややわかりづらいかもしれませんが、筆者のおすすめは単位取得率の高い人社群を16単位、E1科目を4単位取ることです。1回生のうちに取り切るつもりで履修しましょう。自然群は履修要覧に指定されているものを取得しなければならないので注意が必要です。

なお1回生配当の専門科目もありますが、みんな難なくとっている印象なので問題ないかと思います。

2回生

専門科目が増えますが、まだ難易度は易しいものなので復習ベースの勉強をして試験に備えましょう。「電気系」「電子系」「情報系」と大きく3つの分野に分かれますが、この時点ではすべて基礎的かつ重要な内容ですので、選り好みせずすべて履修することをお勧めします。

なお人社群が残っている人はこの時期くらいまでにそろえておくのが無難かと思います。

①前期

「電気電子回路演習」という必修の演習科目が始まりますが、あまり問題ないと思います。欠席をしないように頑張りましょう。

また他演習で「電気電子プログラミング及演習」という科目は必修ではありませんが、取っておくことを強くお勧めします。今後の専門や実験でこの科目で出てくるレベルのコードがわからないと苦労することになります。C言語に慣れるいい機会ですし、電電を選んで入学した人には割と楽しい内容でしょう。

なお「関数論」は今後すべての専門に通じ、院試にも必要です。頑張って取りましょう。

②後期

「電気電子工学基礎実験」という必修の学生実験が始まります。丸一日実験室に軟禁され、正しい実験結果が得られるまで帰れません。これ以降の実験をすべて落とすと留年ほぼ確定するので、絶対に出席しましょう

また、レポートの剽窃にも厳しいため、友達のものをパクったり、見せてあげたりすることはお勧めしません。わからないことは調べたり、班員と相談したりして自分なりに考察することが大切であり、その姿勢が評価につながります。面倒ではありますが、答えだけを求めるのはやめましょう。

なお水1に統計物理学が入っていると思いますが、数学が苦手な方には取得が難しいです。筆者としては森成先生の統計物理学をとることをお勧めします

3回生

①前期

まず、金曜が必修の「電気電子工学実験」で埋まります。仕方ないのであきらめて出席しましょう

また、専門がかなり増えますが、ここまではほとんどすべて履修してよいと思います。3回前期までの内容が院試の出題範囲です。しっかり勉強しましょう。なお「電気機器基礎論」は鬼単です。電気検定の資格が欲しい方以外は避けて履修することをお勧めします。

②後期

ほぼ全時限に専門科目があります。今後の研究室配属や、進路を見据えて履修登録しましょう。でたらめにすべて取る必要はなく、興味のある分野で大丈夫です。電気・電子・情報のどこに進むつもりかを明確にして履修を組みましょう。他方、3回後期までに全学共通科目の最低限を満たしつつ120単位以上を取得しなければ4回生になることができません(2023年時点)。計画的に単位を揃えましょう。

個別の科目について、金曜の「電気電子工学実習」で学生実験は最後です。頑張って出席しましょう。また「応用電気機器」は前期の「電気機器基礎論」と同様、モチベーションのある方は取ればよいと思います。

③春休み

2月の中盤に研究室見学及び、配属希望調査が行われます。日程を確認し、興味のあるところには足を運んでみましょう。希望調査は提出を忘れてしまうと、空きのある研究室にランダムに配属されてしまうので要注意です。

4回生

①前期

研究室に配属されますが、だいたいの研究室では院試に集中する形になります。なお、卒論6単位を除く卒業要件である138単位がまだ取れていない方は、院試勉強と並行して単位取得をする必要があります。なるべく3回生までに138単位に到達するように頑張りましょう。

②後期

卒論を書くために卒業研究を行います。これは研究室次第なので何とも言えませんが、年明けはどこも多忙です。このタイミングでまだ単位が残っているとつらい生活を送ることになるでしょう。

最後に

必修の実験が多く、卒論の単位も少ない電電は工学部で最も忙しい学科とされていて辛くなることもある一方、最も就職に強い学科であると思います。電気電子の知識、技術があれば今後の情報社会でAIにとってかわられることはありません。

しんどくなったときは、「先を見据えて敢えて電電を選んだ」と自分に言い聞かせましょう。やけになって楽な道を選んでしまうと、何年も留年してしまいます。

ここまで新入生を不安にさせることも書いてしまいましたが、要は計画的に目的をもって履修をすることが大切です。授業を聞いて試験機関にしっかり勉強すれば何とかなります。テストは過去問が重宝されるので、電電の過去問サイトもご参照ください。

皆様の大学生活が充実したものになることを心から願っています。実験はちゃんと出席しましょう!

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