解説記事

【工学部地球工学科】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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 新入生の皆さん、京都大学工学部地球工学科合格おめでとうございます。「履修登録の方法、コツが分からない」、「大学生活ではどのように勉強とプライベートを両立すれば良いか分からない」 という人達にむけて、今回は履修の概要を紹介していこうと思います!

4年間の大まかな流れ

キャンパス

1~3回生の間は隣接する吉田キャンパス・吉田南キャンパスに通うことになります。北部キャンパスは農学部や理学部が学ぶ場所なので、吉田キャンパスより南に住むと勉強とバイト、遊びが両立しやすいです。

4回生から研究室によって吉田キャンパスと桂キャンパスに分かれます。4回生から桂キャンパスに配属された場合、配属後に桂に引っ越す人もいれば、原付や電車で桂まで通う人もいますが、基本的には前者の方が多い印象です。研究室配属は成績順で決まるので、4回生も吉田に残りたい人は1回生から頑張りましょう!

コース配属

2回生から3回生に上がるタイミングでコース配属というものがあり、「土木工学コース」「環境工学コース」「資源工学コース」の3つに分かれる事になります。コース配属の時に必要単位を満たさないとコース配属されず、いわゆる「留年」ということになります。また、3回生から4回生に上がるタイミングで研究室に配属されるのですが、この時にも必要単位を満たさなければ留年になってしまいます。

なお、各コースの概要は以下の通りです。

土木工学コース

建築や土木について学びます。地球工の花形であり人気です。そのかわり選択履修が必要な科目が多く、難しいうえに配属前も後も勉強を頑張らなければなりません。なお4回生からは桂や宇治に配属されます。

環境工学コース

1番楽と言われており、その分人気です。インフラや水道、環境について勉強します。基本的に4回生からは桂や宇治に配属されます。

資源工学コース

3つの中では人気は低く、成績の低い人達はここに配属されがちです。資源開発や岩盤の挙動、材料について学びます。4回生からは桂または吉田に配属されます。地球工の中で唯一吉田に残れる可能性があるコースです。

必要単位数

地球工学科で必要となる単位は、以下の通りです。

  • 2回生→3回生(コース配属):70単位
  • 3回生→4回生(研究室配属):120単位
  • 卒業:144単位(全学共通科目:68単位以上、専門科目64単位以上)

なお、4回生の8月に院試があるので、3回生までにある程度単位を取りきっておくことを推奨します。144単位のうち、4回後期から始まる特別研究(卒業研究)は5単位になります。

全学共通科目(通称:般教)

68単位以上取れば何でも良いという訳ではなく、以下のような規程があります。

人文・社会科学科目群12 単位以上~16 単位まで
自然科学科目群28 単位以上
外国語科目群16 単位以上~20 単位まで
情報学科目群4単位まで
健康・スポーツ科目群4単位まで
キャリア形成科目群4単位まで
統合科学科目群4単位まで
少人数教育科目群2単位まで

なお、自然群では地球工学科が指定した科目を取らないと卒業単位数には含まれないのでしっかり履修要覧を見て注意しましょう。(楽単で有名な宇宙科学入門などはNG)。

加えて上記の単位のうち、E科目という英語で行われる授業も少なくとも4単位以上必要であり、楽単は抽選が厳しいので早めに乗り切りたいです。

また、長期休みに行われる集中講義は長期休み中に出席しないといけないのですが、楽単な場合が多く、出席することで生活リズムも保たれるので意外とオススメです。

英語

「英語リーディング」「英語ライティング-リスニング」がそれぞれ2つずつあります。1回生のうちに取りきるのが理想です。また、2回生のうちには必ず取りきりましょう。でなければ留年になります。

第二外国語

中国語、スペイン語、ドイツ語、など8言語があります。中国語が4割、スペイン語・ドイツ語がそれぞれ2割で、残りはマイナーな朝鮮語やロシア語などです。

中国語はたくさんの人が取っているため友達と協力しやすい反面、難しい傾向にあります。第二外国語も2回生までには必ず取りきりましょう。第二外国語は中級もあり、さらに深く学びたい人はとってもいいかもしれません。そのかわりかなり難しい印象です。

専門科目

専門科目は少なくとも64科目必要であり、そのうち5単位は卒業研究になります。地球工学科は必修科目が1回生配当の地球工学総論と卒業研究だけなので心理的には楽です。

そのかわり「特に選択履修することを要望する科目」が指定されており、1・2回生で合わせて23単位とる必要があります。コース配属後は、各コースで必要単位がそれぞれ定められています。

専門科目は内容が非常に重く難解ですが、真面目に勉強を重ね試験で筋の通った答案を作成できれば教授も単位をくれることが多く、必ずしも単位が取りづらいというわけではありません。また、専門科目は出席が必要な科目が少なく、たまにオンラインで課題が出るだけなので、出席の必要がないもののテスト前はかなり頑張らなければなりません。

実験

実験は理系には付き物です。地球工学科の実験は必修ではなく、選択履修となっています。しかし、実験を全て切ってしまうと必然的に単位が足りなくなってしまい、留年となってしまうので、複数ある実験のひとつは履修しなければなりません。

実験は3コマで2単位など、コストパフォーマンスは悪いですが、基本的に出席して、レポートを出せば単位が来るのでそこまで難しく考える必要はありません。班員と協力して取りきりましょう。

楽単

※最新の開講状況は各自ご確認ください

般教の楽単では森成先生の熱力学が挙げられます。毎年過去問と同じ問題が出るのでそれをきちんと解ければ単位は来ます。引原先生の振動波動論も過去問通りで授業資料も非常に分かりやすいのでオススメです。

線形代数学や微分積分学は先生によって難易度がバラつきやすく、高尾先生や藤井先生が楽単です。また、スポーツ実習や健康群はほとんど全てが楽単だと考えてもらっていいです。しっかりレポートを出していきましょう。

専門の楽単については、環境衛生学、社会基盤デザイン、計画システムなどです。取得が難しい単位としては、水理学、構造力学です。また、確率統計も難しく、2コマで2単位で内容も複雑なので早めに切るのが無難だと思います。

卒業後の進路

基本的に9割の人が大学院に進学します。就職は、主に大手メーカー、インフラ、ゼネコン、石油会社などです。他には商社や金融、コンサル、国土交通省などがあります。

最後に

地球工学科は工学部の中ではかなり楽なほうです。電電や工化とは比べ物にならない程楽なので気を抜いてしまうと留年してしまうので、1回生のうちからしっかり般教を取りきり、4回生の院試勉強の期間で定期テストと被らないようにしましょう。

バイトやサークルとは両立しやすく、筆者の周りの地球工学科の先輩や友達も非常に充実した大学生活を送り、その後はテレビ局や出版社、大手メーカーなどに内定を貰っています。4年間、充実した最高の生活にして下さい。

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