解説記事

【工学部地球工学科】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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はじめに

 新入生の皆さん、京都大学工学部地球工学科合格おめでとうございます。「履修登録の方法、コツが分からない」、「大学生活不どのように勉強とプライベートを両立すればいいか分からない」 という人達にむけて、今回は4月のガイダンスに先立って概要を紹介していこうと思います!

4年間の大まかな流れ

地球工学科は1~3回の間は吉田キャンパスや吉田南キャンパス(2つは隣接)に通うことになります。北部キャンパスは農学部や理学部が学ぶ場所なので、吉田キャンパスより南に住むと勉強とバイト、遊びが両立しやすいです。4回生から研究室によって吉田キャンパスと桂キャンパスに別れます4回生から桂キャンパスに配属された人は4回生から桂に引っ越す人もいれば、原付や電車で桂まで通う人もいます。基本的には前者の方が多いです。研究室配属は成績順で決まるので、4回生も吉田に残りたい人は1回生から頑張りましょう!

また、2回生から3回生に上がるタイミングでコース配属というものがあり、土木コース、環境コース、資源コースの3つに別れる事になります。コース配属の時に70単位無いと配属されずに、いわゆる「留年」ということになります。また、3回生から4回生に上がるタイミングで8つの研究室に配属され、この時に120単位無いと留年になってしまいます。

必要単位数

上で述べたように、コース配属の際に70単位、研究室配属の歳に120単位が必要な上、卒業には144単位(般教68単位以上、専門64単位以上)が必要となります。また、4回生の8月に院試があるので、3回生までにある程度取りきっておくことを推奨します。144単位のうち、4回後期から始まる卒業研究は5単位になります。

一般教養(通称 般教)

般教であれば68単位以上取ればなんでもいいという訳ではなく、自然群(理系科目)28単位以上、人社群(文系科目)12単位以上16単位以下というようなそれぞれ細かな規定があります。また、自然群は地球工学科が指定した科目を取らないと卒業単位数には含まれないのでしっかり履修要覧を見て注意しましょう。(楽単で有名な宇宙科学入門などはNG)。E科目という英語で行われる授業も少なくとも4単位以上必要であり、楽単は抽選が厳しいので早めに乗り切りたいです。また、長期休みに行われる集中講義は長期休み中に出席しないといけないのですが、楽単な場合が多く出席することで生活リズムも保たれるので意外とオススメです。

英語

英語リーディング、英語ライティングリスニングがそれぞれ2つずつあります。1回生のうちに取りきるのが理想です。また、2回生のうちには必ず取りきりましょう。でなければ留年になります。

第二外国語

中国語、スペイン語、ドイツ語、などがあります。中国語が四割、スペイン語、ドイツ語がそれぞれ2割で、残りはマイナーな朝鮮語やロシア語などです。

中国語はたくさんの人が取っているため友達と協力しやすい反面、難しい傾向にあります。第二外国語も2回生までには必ず取りきりましょう。第二外国語は中級もあり、さらに深く学びたい人はとってもいいかもしれません。そのかわりかなり難しい印象です。

専門科目

専門科目は少なくとも64科目必要であり、そのうち5単位は卒業研究になります。地球工学科は必修科目が1回生配当の地球工学総論と卒業研究だけなので心理的には楽になります。そのかわり必選科目というものがあり、必選科目を1.2回生で合わせて24単位とる必要があります。コース配属後は、土木コースは~単位以上、資源コースが~単位以上というふうにそれぞれ定められています。

専門科目は内容が非常に重く難解ですが、真面目に勉強を重ね試験で筋の通った答案を作成できれば教授も単位をくれることが多く、必ずしも単位が取りづらいというわけではありません。また、専門科目は出席が必要な科目が少なく、たまにオンラインで課題が出るだけなので、出席の必要はありませんがテスト前はかなり頑張らなければなりません。

各コースについて

土木コース

建築や土木について学びます。地球工の花形であり人気です。そのかわり必選科目が多く、難しいうえに入る前も後も勉強を頑張らなければなりません。4回生からは桂や宇治に配属されます。

環境コース

1番楽と言われており、その分人気です。インフラや水道、環境について勉強します。基本的に4回生からは桂や宇治に配属されます。

資源コース

3つの中では人気は低く、成績の低い人達はここに配属されがちです。資源開発や岩盤の挙動、材料について学びます。4回生からは桂または吉田に配属されます。地球工の中で唯一吉田に残れる可能性があるコースです。

実験

実験は理系には付き物です。実験は必修ではなく、地球工学科では必選となっています。しかし、実験を全て切ってしまうと必然的に必選科目の単位が足りなくなってしまい、留年となってしまうので、複数あるうちの実験のひとつは履修しなければなりません。実験は3コマで2単位など、コストパフォーマンスは悪いですが、基本的に出席して、レポートを出せば単位が来るのでそこまで難しく考える必要はありません。班員と協力して取りきりましょう。

楽単

般教の楽単は森成先生の熱力学があります。毎年過去問と同じ問題が出るのでそれをきちんと解ければ単位は来ます。引原先生の振動波動論も過去問通りで授業資料も非常に分かりやすいのでオススメです。

線形代数学や微分積分学は先生によって難易度がバラつきやすく、高尾先生や藤井先生が楽単です。

また、スポーツ実習や健康群はほとんど全てが楽単だと考えてもらっていいです。しっかりレポートを出していきましょう。

専門の楽単については、環境衛生学、社会基盤デザイン、計画システムなどです。

取得が難しい単位としては、水理学、構造力学です。また、確率統計も難しく、2コマで2単位で内容も複雑なので早めに切るのが無難だと思います。

卒業後の進路

基本的に9割の人が大学院に進学します。就職は、主に大手メーカー、インフラ、ゼネコン、石油会社などです。他には商社や金融、コンサル、国土交通省などがあります。

最後に

地球工学科は工学部の中ではかなり楽なほうです。電電や工化とは比べ物にならない程楽なので気を抜いてしまうと留年してしまうので、1回生のうちからしっかり般教を取りきり、4回生の院試勉強の期間で定期テストと被らないようにしましょう。バイトやサークルとは両立しやすく、筆者の周りの地球工学科の先輩や友達も非常に充実した大学生活を送り、その後はテレビ局や出版社、大手メーカーなどに内定を貰っています。4年間、充実した最高の生活にして下さい。

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