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【工学部工業化学科】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます!

大学では、自分で履修登録をして時間割を組み、卒業までに必要な単位を修得しておく必要があります。

特に工業化学科では、この時期までにこの単位数を満たしていなければ進級できない、といった留年トラップが多く仕掛けられています!

この記事を読んで卒業までの流れを理解し、一緒に留年を回避しましょう!

工業化学科のコース

工業化学科には、創成化学コース / 先端化学コース / 化学プロセス工学コースという3つのコースが存在しています。

それぞれのコースについて、大学HPに掲載されている文章を引用して紹介したいと思います。

いずれも京都大学. 工学部工業化学科. 4年間の流れ. カリキュラム. https://www.s-ic.t.kyoto-u.ac.jp/ja/curriculum/courseandcurriculum. より引用

それぞれのコースへは、2回生後期から配属されます。

入学後すぐにコースを決定する必要はありませんが、2回生になる頃には自分がどのコースに進みたいのか、候補を挙げておくのが良いでしょう。

4年間の流れ

先ほど述べたコース配属を含む、4年間の流れを1回生から順に紹介したいと思います。

随所に散りばめられた留年トラップについても説明しますので、ぜひ最後まで読んでください。

1回生

1回生では、全学共通科目の修得を行います。

工業化学科のみなさんが卒業までに修得すべき全学共通科目の単位数は、以下の通りです。

注意してほしい点は、まず科目群ごとに細かく単位数が指定されている点です。

他学部では■■群&△△群&●●群から〇単位、といったようにある程度自由である場合が多いですが、工業化学科では総合科学科目群や少人数教育科目群などの欄を見てわかる通り、それぞれ2単位までといった指定がされています。

つまり、例えば総合科学科目群を4単位取った場合、余分な2単位分は無駄になりますので、取らない方が良いと言えるでしょう。

さらにもう一つ注意してほしい点があります。

それは、コース配属時(2回前期終了時)、研究室配属時(3回生終了時)に、それぞれ必要な単位数があるという点です。

これは後ほど留年トラップとして紹介しますが、上の表だけを見て「え!卒業までに67単位取ったらええの!楽勝やん!」とはくれぐれも勘違いしないようにしてください。

2回生

前期

2回生前期では、1回生と同じように全学共通科目を履修します。

後期からは先ほど紹介した3つのコースに配属されるわけですが、その前に1つ目の留年トラップです!

留年トラップ1

下の表を見てください。

京都大学工学部. 令和2年度. 履修要覧. p.53. https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/education/faculty/curriculum/r2risyuyouran.

どういうことかわかりますか?

そうです、先ほど紹介した全学共通科目67単位ですが、2回生前期終了時までに全額共通科目のうち人文・社会科学科目群8単位、自然科学科目群16単位、外国語科目群の英語8単位&英語以外2-8単位を含む40単位以上、さらに専門科目6単位以上を修得していなければ、問答無用で留年です。

特に、注目してほしいのは英語です。

基本、英語というのは半期でリーディング / ライティング-リスニングを2単位ずつしか履修できません。

これを前期後期あわせて、合計8単位修得することになります。

つまり、リーディング / ライティング-リスニングそれぞれ2回落単してしまうと即アウトです。

2回も落とすわけないじゃん、と思ったそこのあなた、危険です!!⚠️

稀に、「外国語は再履のほうがゆるいから、2回生で取ったほうがいいよ!」という甘い誘惑をしてくる悪い先輩がいるのです!

こういう方々は、みなさんのように進級時に必要な単位数が設定されてない学部に所属しているのです。

「再履のがゆるいなら、2回で取っちゃお〜」と外国語をないがしろにした方は、即留年ですよ。

後期

後期から、いよいよはじめに紹介した3つのコースに配属されます。

いずれのコースでも、講義や実習を通して化学の基礎理論、工学の基礎知識、化学と物理、生物との境界領域を学び、将来研究者や技術者としての土台を固めます。

それぞれの詳細なカリキュラムについては、京都大学工学部工業化学科>4年間の流れ>カリキュラム(https://www.s-ic.t.kyoto-u.ac.jp/ja/curriculum/courseandcurriculum)より確認してください。

3回生

3回生では、2回生後期と変わらずコースごとに開講されている専門科目を履修することになります。

留年トラップ

ここで登場、2回目の留年トラップです。

はじめに軽く説明しましたが、3回生終了時、つまり研究室配属時にも2回生前期終了時の留年トラップと同様のものが仕掛けられています(留年トラップ1に添付している表を参照してください)。

3回生終了時の段階で全学共通科目・専門科目で合計120単位以上を修得していないと進級できないことがわかると思います。

ところでみなさん、京都大学にはCAP制という制度があることをご存じでしょうか?

これは、1学期で履修登録できる単位数に上限を設けることで、登録した単位の修得に力を入れてもらおう、ということを目的とした仕組みです。

具体的な単位数の上限は学部により異なりますが、令和2年度以降に工業化学科に入学した皆さんの場合、1学期の上限単位数は30単位と定められています。

もし2回生前期終了時、進級ぎりぎりの46単位しか修得していなかった場合、2回生後期&3回生の間で74単位、すなわちおおよそ1学期25単位のペースで単位を修得していく必要があります。

CAP制を考慮すると、ほぼフル単に近い状態です💦

これは私の経験則でしかないのでわかりませんが、3回生で1学期のうちに修得した単位数が、1,2回生で1学期のうちに修得した単位数を上回ることはまずないと考えてください。

専門科目よりも全学共通科目の方が圧倒的に難易度は低いですし、専門科目の中で比較しても3回生向けの科目よりも2回生向けの科目の方が圧倒的に難易度は低いです。

1回生のうちはなるべくフル単を、2回生でもそれに近い単位数の修得を目指すようにしましょう。

4回生

4回生では、桂、宇治、吉田キャンパスのいずれかの大学院の研究室に配属され、各自のテーマで卒業研究に取り組みます。

この間でも専門科目を履修することは可能であり、最終的に留年トラップ1に添付している表の一番右の欄、「卒業に必要な単位数(卒業要件)」を満たしていれば、卒業することが可能です。

しかし、工業化学科のみなさんの中には、全学共通科目が開講される吉田キャンパスではなく、桂や宇治キャンパスに配属される方も多いかと思います😢

卒業研究に集中するためにも、4回生にはあまり未修得単位を残しておくべきではないですね。

院進する場合

大学院に進学したい場合、夏に行われる大学院入学試験を受験する必要があります。

冬頃には募集要項が学部ホームページに掲載されるはずですので、随時確認しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか、工業化学科の4年間の流れは把握できましたか?

何度も言いますが、留年トラップには気を付けてください!!⚠️

学科ごとにこのトラップの有無や設置されている時期は異なりますので、自分の学科のトラップをしっかりと確認し、足元をすくわれないように気を付けましょう。

みなさんが有意義な大学生活を送り、無事に卒業できるよう、応援しています💪📣💓

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