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人・企業・先輩…出会いに溢れた非日常/経済学部短期海外調査【一橋プログラム体験記】
インタビュー・レポ
こんにちは!一橋map運営メンバーの社会学部3年土橋です。
シラバスだけでは読み解けない授業の特徴や魅力を、担当教員にインタビューしながら紹介する「超シラバス」。
今回は、社会学部で秋学期開講の「政治思想」の授業を担当される田中拓道先生にインタビューをしてきました!
※本記事に掲載されている内容は、取材時点でのものです。最新情報はシラバス等をご確認ください。
政治思想
科目分類:社会学部基礎科目
開講時限:秋学期 他
担当教員:田中拓道先生
形式:オンデマンド、抽選なし(昨年155名履修)近代ヨーロッパの政治思想と現代政治理論を学び、現代の法・政治制度を支える基本原理を理解し、その限界や再考の必要性を検討することで、個々の思想を鍛える。
それはもう偶然ですね。何か狙いがあったわけでなく、自分の知的好奇心に従って社会を見てきました。
今ではたまたま政治学を担当していますが、その前は歴史や思想について学んでいましたし、大学生の時には哲学にもすごく興味がありました。
学問の世界では、制度上、専門ごとに線を引きがちですが、私は専門を意識する必要はないように思います。
私自身、知的好奇心をできる限り大事にして、専門を横断しながら考えてきた結果、今につながっています。
政治というと、なんだか遠い世界の話のように思われるかもしれません。しかし、我々の生活や社会そのものを規定するルールを作っているのが政治なんです。
例えば大学のことなら、「教育費の支援制度」や「国立大学・私立大学の格差」などの教育の問題があります。就活に関わることであれば、失業や長期雇用に関する、いわゆる働き方に関する問題も政治が定めています。
現代においては、移民の受け入れや環境問題、税金や市場の自由など、社会の中で様々な政治的な対立が噴出していますよね。社会学部では、政治学を様々な学問と組み合わせながら学べるので、社会をより多くの側面から考えることに繋がるという醍醐味があると思っています。
教科書の代わりに用意する政治思想の古典を抜粋したPDFのことで、ホッブズの『リヴァイアサン』、ロックの『統治二論』、ロールズの『正義論』などを用意する予定です。
政治思想は、歴史の中で、政治に対する様々な解釈が積み重なってできてきたものです。その出発点となる古典のテキストを読み、他の人の解釈と照らし合わせるという経験を学生に提供したいと思っています。
昔の人々がどんなふうに世界を認識していたのか、私たちが追体験できる点ですね。
政治に対する様々な解釈を学ぶ中で、彼らがどのように社会や世界を認識していたのかを学べます。この根本的な思考の枠組みを私は「型」と呼んでいるのですが、これは私たちが生きる現代の社会や世界にも適用できるんです。
授業内では、思想家の人柄が伝わるようなエピソードをたくさん紹介する予定で、大昔の人々が身近に感じられるように工夫しています!
コメント課題については、コメントごとに点数をつけるのではなく、提出すれば全部10点としてカウントします。
レポートに関しては、あらかじめ決めてある採点基準があります。この内容が書いてあれば10点、この内容が書いてあれば5点というような加点方式です。レポート返却の際は、どこが足りていないかわかるようにコメントを書くようにしています。
学問はやはり「批判的認識」が大事になってくると思います。そのため、私が授業で言ったことに対する疑問や、私が思いつかなかった問題点を指摘しているコメントには目を惹かれますね。
「著者はこう言っているけど、自分はこう思う」というように、学んだ内容を常に批判的な姿勢で考え、新しい意見を自分で持ってもらえると私は嬉しいです!
田中先生、ありがとうございました!
「政治思想」のシラバスは、下記からご覧いただけます。
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