
入学準備
【一般入学生向け】2025年度版入学手続き&合格後の流れ
解説記事
新入生のみなさん、合格おめでとうございます!!
大学では決められた授業を取るのではなく自分で計画的に授業を選択する必要があります。そのため、何も考えずに履修をして気づいたころには留年…なんてことも。そうならないためにもこの記事を読んで履修、そしてコース配属について学んでいきましょう。
参考までに23年度の履修要覧を載せます。なお今年度入学の方向けの履修要覧は変更されていることもあるので、最新版を必ず確認してください。
上表のうち、「特別研究」は4回生に行われる‘’卒論‘’です。つまり、卒業に必要なのは実質134単位ということになります。この134単位を1~4回生(ただし4回生は卒論で忙しいので単位はあまり取れない)で取り切ると晴れて卒業になります!
1回生ではほとんど専門科目はなく、上表の「全学共通科目」を取っていくことになります。なお、「CAP制」という制度があり、半期で30単位までしか取れません。そのため効率的に単位を取る必要があります。そこで1回生で大事な全学共通科目を紹介していきましょう。
英語と第二外国語に分かれていて、前期後期合わせて16単位あります。これを落とすと、2回生以降の時間割で再履修をしなくてはなりません。時間割を圧迫してくるので1回生のうちに取っておくことを強くお勧めします!
第二外国語は中国語かドイツ語が楽でおすすめです。
基本的にはクラス指定科目(もともと時間割に入っているもの)を取っておけば困ることはないです。下手に時間割をこねくりまわすとかえって効率の悪い時間割になることが多いでしょう。特に物理工学科は単位として認められる自然郡の科目が少ないので素直に時間割に従いましょう。
この2つの科目は2回生でのコース配属について重要な役割を果たします。コース配属には1回生でとった科目の成績によって希望が通るかが決定するのですが、その際にこの2つの科目は成績が2倍で扱われます。しかも、レポートで成績が出るので丁寧にレポートを書けば、必ず好成績が出るのです。行きたいコースがある場合には必ず取っておきましょう。
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上記の科目をしっかりとっておけば1回生のうちは安泰です。残った枠で人社科目を取りましょう。なお、入学時にILASセミナーの受講を強くお勧めされると思いますが、ILASセミナーは上表の「少人数科目」に分類されるため、必ずしも取る必要がありません。それよりも卒業に必須の人社科目を取ることを強くお勧めします。ILASは興味のある講義があれば取るくらいにしておきましょう。
1回生が終わると2回生が始まる前にコース配属があります。物理工学科には5つのコースがあるので、それぞれ簡単に説明しましょう。
名前の通り宇宙に関するコースです。ロケットや宇宙ステーション等に興味がある人、また宇宙飛行士に興味がある人はこのコースを選択します。
同コースはとにかく倍率が高いです。さらにコース自体の難易度も一番高く、入ってからも苦しいコースです。気合と覚悟、そして宇宙愛がある人はこのコースにしましょう。
筆者の所属するコースです。皆さんのよく見る車や飛行機、また工場にあるような大きな機械等の仕組みや、システム制御について広く学べます。
定員が一番多く無難なコースかもしれません。倍率も高いものの、宇宙基礎工学ほどではありません。自分でロボットをつくったりする学生実験もあり、楽しいです。
工業製品に使われている材料について深く学ぶコースです。
このコースの一番のメリットは研究室が吉田キャンパスにあることです。4回生になると研究室配属があるのですが、物理工学科のほとんどの研究室は桂キャンパスにあるので、吉田から桂への引っ越しを余儀なくされます。この引っ越しの悲惨さは実際に京都に来てみて、感じてください。桂キャンパスに行かなくてよいというのはこのコースの非常に優位なポイントです。
エネルギーについて深く学べるコースです。車などについているエンジンや環境的な意味でのエネルギーなど広い範囲のエネルギーに興味がある方にもおすすめでしょう。
このコースは入ってからが非常に楽らしいです。筆者の友人で本コースに所属している学生は、学業以外の部分がとても充実しているように思えます。また、このコースは桂に行く必要もないらしいです。
原子核を用いた工業製品について学べるコースです。
一番不人気な印象で、希望すればほぼ入れます。このコースが不人気な理由はいまいち何が学べるかがわからないという部分があると思います。物理工学科に3年所属している筆者でも何をしているかわかっていません。人数も一番少ないため、本コースに所属すると学科随一のレアキャラになれます。
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以上でコースの紹介は終わりですが、どのコースも京都大学の一級品の教授たちから学べるので、どれを選んだとしても学業面での充実は約束されています。自分の興味のあるコースに進むのが一番です。
単位の説明でも触れましたが、コース配属には成績が関係してきます。希望のコースが定員オーバーした時は成績が上位順にコースが割り当てられることになります。また、1回生終了時点での取得単位数が一定数を超えていない場合はコースを選ぶ権利も与えられず、完全ランダムにコースが配属されることになります。気を付けましょう。
以上で履修、コース配属についての説明は終わりです。今回紹介した情報だけでなく、大学の公式な情報や、いろんな先輩のアドバイスを参考にしながら、履修を決めていきましょう。今後の学生生活が充実したものになることを祈っています!!
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京大mapの記事をお読みいただきありがとうございました。