解説記事

【工学部物理工学科】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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大学では決められた授業を取るのではなく自分で計画的に授業を選択する必要があります。そのため、何も考えずに履修をして気づいたころには留年…なんてことも。そうならないためにもこの記事を読んで履修、そしてコース配属について学んでいきましょう。

必要単位数

 例として去年の履修要覧を載せます。(今年度入学の方向けの履修要覧は稀に変更されていることがあるので自分のものと合わせて確認してください!!)

物理工学科 履修要件

画像の中の特別研究は4回生に行われる‘’卒論‘’です。つまり、卒業に必要なの実質134単位ということになります。この134単位を1~4回生(ただし4回生は卒論で忙しいので単位はあまり取れない)で取り切ると晴れて卒業になります!

1回生の履修

 一回生ではほとんど専門科目はなく、上の画像の全学共通科目を取っていくことになります。CAP制という制度があり、半期で30単位までしか取れません。そのため効率的に単位を取る必要があります。そこで一回生で大事な全学共通科目を紹介していきます。

  • 外国語群

 これは英語と第二外国語に分かれていて、前期後期合わせて16単位あります。これは落とすと、2回生以降の時間割で再履をしなくてはならず、時間割を圧迫してくるので一回生のうちに取っておくことを強くお勧めします!第二外国語は中国語かドイツ語が楽でおすすめです。

  • 自然群

 基本的にはクラス指定科目(もともと時間割に入っているやつ)を取っておけば困ることはないです。下手に時間割をこねくりまわすとかえって効率の悪い時間割になることが多いです。特に物理工学科は単位として認められる自然郡の科目が少ないので素直に時間割に従いましょう。

  • 基礎物理学実験、基礎化学実験

この二つの科目は2回生でのコース配属について重要な役割を果たします。コース配属には1回生でとった科目の成績によって希望が通るかが決定するのですが、その際この二つの科目は成績が2倍で扱われるチート科目になります。しかも、レポートで成績が出るので丁寧にレポートを書けば、必ず好成績が出るという破格の性能を誇ります。行きたいコースがある場合には必ず取っておきましょう。

 今挙げた科目をしっかりとっておけば一回生のうちは安泰です。残った枠で人社科目を取りましょう。余談ですが、入学時にILASセミナーの受講を強くお勧めされたと思いますが、ILASセミナーは上の画像の少人数科目に分類されるため、必ずしも取る必要がありません。そのため、卒業に必須の人社科目を取ることを強くお勧めします。興味のある講義があれば取るくらいにしておきましょう。

コース配属について

 一回生が終わると二回生が始まる前にコース配属があります。物理工学科には5つのコースがあります。それらを軽く説明していきます。

  • 宇宙基礎工学コース

 名前の通り宇宙に関するコースです。ロケットや宇宙ステーション等に興味がある人、また宇宙飛行士に興味がある人はこのコースを選択します。とにかく倍率が高いです。倍率が高いうえにコース自体の難易度も一番高く、入ってからも苦しいコースです。気合と覚悟、そして宇宙愛がある人はこのコースにしましょう。

  • 機械システム学コース

 筆者の所属するコースです。皆さんのよく見る車や飛行機、また工場にあるような大きな機械等の仕組みや、システム制御について広く学べます。一番定員が多く無難なコースです。倍率も高いですが、宇宙基礎工学ほどではないので優秀じゃないと入れないというわけではないです。自分でロボットをつくったりする学生実験もあり、楽しいです。

  • 材料科学コース

 工業製品に使われている材料について深く学ぶコースです。このコースの一番のメリットは研究室が吉田キャンパスにあることです。4回生になると研究室配属があるのですが物理工学科のほとんどの研究室は桂キャンパスにあるので、吉田から桂への引っ越しを余儀なくされます。この引っ越しの悲惨さは実際に京都に来てみて、感じてください。桂キャンパスに行かなくていいというのはこのコースの非常に優位なポイントです。

  • エネルギー応用工学コース

 エネルギーについて深く学べるコースです。車などについているエンジンや環境的な意味でのエネルギーなど広い範囲のエネルギーに興味がある方にもおすすめです。このコースは入ってからが非常に楽らしいです。筆者は体験していないのでどの程度かはわからないのですが、筆者の友達の本コースに所属している学生は学業以外の部分がとても充実しているように思えます。ええそれはとても。また、このコースは桂に行く必要もないらしいです。羨ましいですね。

  • 原子核工学コース

 原子核を用いた工業製品について学べるコースです。一番不人気です。不人気ゆえに希望すれば必ず入れます。このコースが不人気な理由はいまいち何が学べるかがわからないという部分があると思いますが、物理工学科に3年所属している筆者でもいまだに彼らが何をしているかわかっていません。人数も一番少ないため、本コースに所属すると学科随一のレアキャラになれます。

以上でコースの紹介は終わりですが、どのコースも京都大学の一級品の教授たちから学べるので、どれを選んだとしても学業面での充実は約束されています。自分の興味のあるコースに進むのが一番です。

  • コース配属の注意点

 単位のところでも軽く説明しましたが、コース配属には成績が関係してきます。希望のコースが定員オーバーした時は成績が上位順にコースが割り当てられることになります。また、一回生終了時点での取得単位数が44単位を超えていない場合はコースを選ぶ権利も与えられず、完全ランダムにコースが配属されることになります。気を付けましょう。

以上で履修、コース配属についての説明は終わりです。長々と説明してきましたが一人の学生が言っていることなので、あまり鵜吞みにせず、大学の出している情報、いろんな先輩の言っていることを参考にしながら、履修を決めていきましょう。今後の学生生活が充実したものになることを祈っています!!

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