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【総合人間学部】履修の組み方|京都大学の学部・学科別

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新入生のみなさま、ご入学おめでとうございます!

大学では、自分で履修する講義を決めて、自分で時間割を組むことが必要になります。中でも総合人間学部は10種類もの講座が存在している上、自分がメインで専攻する科目の他に「副専攻」というものが存在したり、専攻する分野によって履修要件が異なっていたりと複雑です…

自分の履修要件を把握することこそが、留年回避の第一歩です!それではここから、総合人間学部の4年間の流れを見ていきましょう。

総合人間学部の講座

履修の流れを見る前に、まずは総合人間学部にどのような分類があるのかを見ていきましょう。

総合人間学部は、上図の10種類の講座(専門領域)から成り立っています。「主専攻」とする講座を決定するのは2回生への進級時なので、入学後すぐに決定する必要はありません。しかし、事前に各講座の大まかな学習内容を把握しておくべきでしょう。

また、総合人間学部では主専攻の他に「副専攻」も選択します。主専攻とは別の講座を並行して修得する制度で、深い知識や幅広い教養などを養う目的があります。

なお、必要な副専攻科目を修得し卒業可能となれば、卒業時に学士の学位記とは別に副専攻名を記した認定書が発行されます。そのため副専攻も適当に決定するのではなく、自分の将来に必要と考えられる講座を選択する方が良いでしょう。

卒業に必要な単位

どの講座を主専攻とした際も、卒業に必要な単位数は以下の通り共通となります。

主専攻科目46単位
卒業論文/卒業研究12単位
副専攻20単位
入門科目6単位
外国語科目24単位
自由科目32単位以上

総合人間学部が修得すべき科目は、卒論を除き5科目があり、このうち「主専攻科目」「副専攻」には全学共通科目を含みます。主専攻・副専攻の科目表は「総合人間学部便覧」に記載があるので、そちらを参考にしてください。

また、自由科目というのは総合人間学部向けでない、他学部の科目を指します。所属学部以外の科目で32単位も修得する、という学部は他にないため、やはり総合人間学部では幅広い知識を身につけることが可能と言えます。

4年間の流れ

1回生

1回生のうちはまだ講座が分かれておらず、主に全学共通科目を修得することになります。総合人間学部が履修すべき単位数は、以下のように説明されています(『全学共通科目履修の手引き』より抜粋)。

これを見ると、総合人間学部では他学部のように 「この科目群から◯単位以上必須」というような明確な規定がありません

そうではなく、「全学共通科目+総合人間学部科目から◯単位以上」 といった規定のもと、所属する講座によってその内訳がある程度指定されていたり、いなかったりといった具合です。そのため、全学共通科目の楽単を狙うことで必要単位数を稼ぎやすいという点がメリットと言えます。

なお、1回生の1月には、10講座より主専攻を選んで届け出ることになります。そのため、これら全学共通科目に加え、前表にある「入門科目」を履修しながら、自分はどの分野に興味があるのか見極めることが大切です。

2回生~3回生

2回生以降について、大きな流れは1回生と変わりません。先ほど紹介した必要単位数を、4回生に向けて修得していくことになります。2回生では、届け出た主専攻の講座、および3回生で決める副専攻を意識して単位を修得しておきましょう。

3回生になると7月頃に指導教員を選び、主専攻が確定となります。なお、この時点で主専攻を変更することも可能ですが、2回生まで修得した単位が無駄になる可能性もあるので、相応の覚悟が必要でしょう。

また、後ほど説明しますが教育職員免許状を取得したい生徒は、3回生時に実施される教育実習の説明会に参加する必要があります。なお、教育実習は原則4回生でないと参加できないものの、中学校一種の免許状を取得したい場合は3回生でも参加可能な場合があります。逆に、免許状取得に必要な単位の大部分を修得しておかなければ教育実習に参加できない場合もあるので、しっかりと説明会に参加しておきましょう。

4回生

4回生でも、同じように講義を受けて単位を修得していく一方、4回生では卒業論文を完成させる必要があります。卒論に集中するためにも3回生までにある程度単位修得を終わらせておいたほうが良いでしょう。なお卒論に関して、5月に「卒業論文・卒業研究題目の報告」を提出し、翌年1月中旬に卒論を提出するという流れになります。

また、4回生では必修の「研究を他者に語る」を実施しなければなりません。これは、卒業予定学生が、自身の卒業論文・卒業研究の内容を異分野の教員(聞き役教員)に紹介するというものです。

自分の専門について専門外の人にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力を身につけるとともに、異分野の教員との議論を通じて自分の研究を相対化し客観視する機会を設けることを目的としています。この発表の良否が卒業判定に影響を及ぼすことはありませんが、必修なので実施しなければ卒業できなくなります

修得可能な免許状・資格について

総合人間学部では、所定の単位を修得すれば教育職員免許状 / 公認心理士となる資格を取得することができます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

教育職員免許状の取得

まず、取得できる免許状の種類は以下の通りです。

種類教科
中学校一種国語・社会・数学・理科・英語
高等学校一種国語・地理歴史・公民・数学・理科・情報・英語

教育職員免許状取得についての情報は、総合人間学部の掲示、 KULASISの「全学生向け共通掲示板」のページに掲載の『・本学の教職課程及び免許取得に関する基本情報についてはこちら』といった項目から確認する必要があります。免許状取得に必要な単位などが記載されています。

4回生では教育実習が実施されるのですが、3回生のうちにこの必要な単位の大部分を修得していなければ実習に参加できない場合もあるので、注意してください。

また、中学校一種の免許状を取得希望の方は、さらに介護等体験実習にも参加する必要があるので、随時掲示に目を通しておきましょう。

公認心理士となる資格の取得

公認心理士となる資格を得るためには、学部生のうちに必要な科目や実習を履修したのち、大学院修士課程で必要科目を修得する、あるいは特定の機関で2-3年の実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。

必要な単位については、「京都大学公認心理師情報ページ」のサイトに記載の「3.受験資格の要件となる指定科目について」から確認できますので、確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか、総合人間学部の4年間や特徴について理解できましたか?

改めて、総合人間学部では自分の専攻だけでなく、さまざまな分野で深い知識を得ることが必要とされることが分かったのではないでしょうか。その中でも、自分が最も興味を持つ分野は何なのか、自分の将来に必要な知識や資格は何なのか、しっかりと見極める必要があります。

充実した4年間を送れるよう、ぜひこの記事を参考に計画を立ててください!

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