長期インターン
【就活以降で差がつく】長期インターンの基礎知識
解説記事
「実際長期インターンシップに参加するとどんないいことがあるの?」
「巷のインターンシップ媒体には怪しい企業しかない。。。どうやって優良なインターンシップ見つけられるだろうか?」
このような悩みを抱えている東大生も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、長期インターンシップ(以下、長期インターン)を始めてみたいと考えている東大生に向けて、東大生の長期インターンの選び方について解説していきたいと思います!
半日から数日で終わってしまう短期インターンでは、事業プランや戦略の表面的なところを考えるだけで終わってしまいます。一方の長期インターンでは、実際にそれらを実践に移すことができる機会があります。ビジネスは、戦略と実行の両輪からなっており、戦略を立てるだけでは意味がなく、いかに実行できるかが重要となってきます。実際に自分がたてた戦略を実行に移すことでその結果をみることができ、やりがいやビジネスの面白さを見出すことができます。
長期インターンの中には内定に直結するようなものもありますが、基本的に長期インターンは企業の即戦力として業務に取り組みます。
また、大学3、4年生が就職活動の選考の一環として受ける短期インターンと異なり、多くの長期インターンには学年などの制限が設けられておりません。比較的時間の余裕がある、大学1、2年生からも積極的に参加することが可能です。
長期インターンは給与が出ます。企業の一員として業務に従事するので、家庭教師や塾講師のアルバイトなどと同様に、労働の対価としてお金をもらうことができます。
興味がある業界、憧れていた企業の業界のインターンシップに参加して、実際に仕事に携わってみると様々なことが見えてきます。社内の空気感や周りの社員の雰囲気、実際に行われている仕事内容などは自分がその場に身を投じてみないと分からないものです。
また、業務を通じて自分に合っている仕事を再確認できることもあるでしょうし、思いがけず、元々やりたかったこととは別の仕事に興味がでることもあるかもしれません。
数日間の短期インターンでは気づけないことも、数ヶ月の長期インターンを通して実際の業務に深く関わることで、就職する前に自分の向き不向きを理解することができます。これによって、入社後の企業とのミスマッチを防ぐことができます。
人から話を聞いたり、本を読んだり、ネット上の記事を読んで情報収集したりすることもできますが、百聞は一見に如かずで、長期インターンを通して得た業界知識は、より確実であり、情報量も多いです。長期インターンを経験すれば、その業界でどんな人材が求められているのか、どんなサービスが主流なのかといった具体的な業界研究が可能になります。このような知識は実務経験をしていない人との大きな差であると言えるでしょう。
企業はどのような人材を求めているのでしょうか。企業によって必要な要件は異なるとは思いますが、全ての企業に共通して大事なのは「会社に貢献してくれる人材なのかどうか」です。
しかし、短い選考の中で、その学生が会社に貢献してくれる人材なのかを見極めるのは、ベテラン人事でも難しいです。そのため、多くの場合は次の二つで評価されています。
一つ目は、その人材が自分の会社で働く姿が想像できるかというソフト面についてです。これは学生の性格、雰囲気から判断されることが多いです。例えば、多くの企業から評価される要素に誠実さがあげられます。上司からもらったフィードバックを真摯に受け入れ、その後の成長に繋げられる人材は重宝されます。また、長期インターンを経験して、社会人との会話や交流に慣れている人は、面接の場でも面接官の質問にも堂々と臆することなく対応できるようになっているため、面接官は実際に一緒に働いている姿を想像しやすくなるでしょう。
二つ目は、どのようなスキルがあり実務力があるのかというハード面についてです。人材育成は企業側にとっても多大な負担やコストがかかるため、研修にコストのかからない即戦力になりそうな学生や、実務力がその時点であると確認できる学生はとても魅力的です。企業の一員として社会人と同等に扱われる長期インターン通じて業務経験を積むと、自然と社会人として求められる能力やマナーや知識を学ぶことができ、気づけば実務経験のない学生と圧倒的な差を生み出すことができます。
働いてお金をもらうという点については長期インターンもアルバイトも基本的には同じです。両者の大きな違いは、そこから得られるものです。
アルバイトでは決められた、替えの効く画一的な仕事を行うことがほとんどです。
これに対し、長期インターンでは、自発的に仕事をすることが求められ、課題解決力や論理的思考力など実際に社会に出てから必要とされるビジネススキルが身につきます。また、長期インターンでの経験はそのまま就職後にも生かすことができます。
学部の1、2年生のときから長期インターンに参加する人はここ数年で増加しており、それほど珍しいことではありません。そのため、就職活動で長期インターンの経験について話す学生は多くいるため、長期インターンをしていたという話をするだけでは企業からの評価が上がることはそんなにありません。
大事なのは、その長期インターンでどのような経験をし、どのように成長したかということです。そのため、長期インターンを選ぶ際には、その会社は事業内容も含めてどのような会社なのか、具体的にどのような業務、経験をすることができるのか、などについて考えてみるとよいと思います。
これも学生が長期インターンを選ぶ際に陥ってしまいがちで注意するべきことです。
学生からすると、社会人というだけで、すごく見えてしまったり、そのカリスマ性からその人の語ることを全て真に受けてしまい、いつのまにかその人の言いなりになってしまうといったことがあります。
言われるがままに、その人の会社で働いてみると、実際の業務内容は前に聞かされていたことと全く違うものであったり、マルチ商法、いわゆるネズミ講といったビジネスだったりすることもあります。それによって、友人を騙すことで収益をあげたりさせられるようなことも極端なケースもあり、最悪の場合大事な友人との関係性に悪影響が出たり、友人からの信用を失ってしまうことにも繋がり兼ねません。
長期インターンをする際には、こういった点にも注意を払う必要があります。
たまたま、長期インターンをやっている先輩がいて、その先輩から学部1年の夏休みごろに誘っていただいたのがきっかけです。もともとビジネスに興味があったこともあり、どうせ同じ時間を使うなら、バイトじゃなくて、長期インターンで実際のビジネスに携わりたいと思っていたのもあります。また、大学に入学してから半年経ち、大学生活にも慣れてきたところであったため新たな挑戦をするのにちょうどよいタイミングでした。
医療系の事業会社で、2000年以降に創業された比較的新しい会社にもかかわらず、日本企業の時価総額ランキングで30位以内に入るぐらい成長している企業です。
運動部に所属していたため、毎日出勤することはできませんでしたが、基本的に放課後、特に予定がない平日は毎日通勤していました。帰宅時刻は、タスクの進捗によりますが、基本的に20時ごろに帰宅していたかと思います。
この長期インターンは1年のAセメの約半年間やっていました。
もちろん給与はでていました。時給はだいたい1000-1500円の間ぐらいでした。交通費も全額支給で、パソコンやその他必要な備品も全て支給されていました。
その会社の新規事業の事業開発部署でインターンしていました。具体的な業務としては、電話対応や商談同行、クライアント企業への提案資料作成など幅広い業務に携わりました。
自分の将来を考えるきっかけとなりました。事業開発に携わった経験を通して、将来は事業や経営を通して社会の課題を解決するようなことをしたいと考えるようになりました。自分が将来何をやりたいのかを発見することができた貴重な経験でした。
長期インターンをしていたこと自体はそんなに活きませんでしたが、そこでの経験で培われた、社会人とのコミュニケーション能力やビジネス的な視点は就活でかなり活かせたと考えています。
最低限のフェルミ推定やケース面接の対策は行いましたが、部活動やその他の活動と両立して、学部3年生の夏休み前という早い段階で、外資系戦略コンサルティングファームから内定をいただけたことは長期インターンの経験があったからこそだと考えています。
一緒に長期インターンに参加していた仲間も、東大生の就職先で人気の外資系戦略コンサルティングファームや外資系投資銀行の投資銀行部門に内定していました。
以上、東大生に向けた長期インターンに関するまとめ記事でした。
本記事が、東大生のみなさんが長期インターンを始めるきっかけとなれば幸いです。
最後にこの記事で一番伝えたいことは、1、2年生のうちから長期インターンに参加しようということです。
3年生になると就職活動が始まり、長期インターンをする時間的余裕はなくなります。また、就職活動が始まってしまってはせっかくの長期インターンの経験を就職活動に活かすことができません。
就職してからでは、転職しない限り他の職業を体験することができないため、自分にはどのようなキャリア、仕事が向いているのか判断するためにも就職活動を始める前に、長期インターンに参加することをおすすめします。
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UTmapの記事をお読みいただきありがとうございました。