入学準備
第2回『東大用語』解説~東大ならでは編~
解説記事
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
東大では第一外国語としての英語に加え第二外国語が1年生の間必修となります。この記事では英語の授業の種類と第二外国の各言語の特徴や選び方について教えます!進学選択でも重要になってくる授業なので漏らすことなく情報をゲットしておきましょう。
※この記事では第一外国語を英語、第二外国語を初修としています。
文科生・理科生共通の『教養英語読本』という教科書を用い、様々な分野について書かれた英語の文章の読解を行います。また、本文に関連した映像教材を用いてリスニング能力の向上も図ります。内容理解に加え、英文の文法的な理解や和訳についての学習・問題演習も行います。大学受験用の英文に比べて語句の難易度も上がっているので、正確な読解のための語句学習には大学生用の辞書を推奨しています。『教養英語読本』は隔年で内容が異なる教科書が配られるので授業の内容や教科書については2学年上の人に話を聞くようにしましょう。
ライティング能力を身に着けるための授業で、英語での授業、発表、最終的には英語で論文を書いて提出するという実践的な必修科目です。1年生の授業の中でも山場と言われています。自身でテーマを定め、文科生は文献調査、理科生は実験を行い、テーマについて研究を進めながら、数回の発表とフィードバックから論文を完成させていきます。参考文献として英語の論文などを読むだけでなく、自分の研究を自分の英語で表現することが求められますので、英和と和英双方で専門的な用語を扱う必要があります。
英語中級・上級は、基本的な英文読解能力を身に着けている東大生がより専門的な英語力を高めるための科目です。内容は教員の専門分野に沿っており、物語・映画やニュースから表現や社会を学ぶものから、化学や物理についての文章の読解といったものまで多岐にわたります。
※2年生を中心に、第二外国語の中級以上も履修出来ます。
中高の授業では中々身に着けることができなかったであろうスピーキング能力を磨く授業です。ALESS/ALESAがライティングの技術を身につけるのに対し、こちらはレベル別のクラスで会話や発表のスキルを高めます。上の方のクラスでは帰国子女など英語が堪能な人が多くなってくるので自分のレベルに見合ったクラスを選ぶことが重要になります。
東大では1年生の間「第二外国語」が必修となっており、1年間をかけて英語以外の言語を習得します。選べる言語は、ドイツ語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、韓国朝鮮語の七か国語です。 必修の授業で、「進学選択」でも大きくかかわってきます。履修者数データは以下の通りです。
話者人口が多いスペイン語が近年人気です。「たくさんの人と話せる」という点でスペイン語・中国語の履修者が多いのかもしれません。理系科類ではドイツ語の履修者が中国語と同じくらいいるなど、科類によっても差があります。また、第二外国語によってクラス分けがされるため、「女子が多そう」という理由でスペイン語・フランス語を選ぶ人もいます。
「週に2,3コマの授業では満足できない!」「もっとペラペラになりたい!」という方も多いはず。追加で学びたい意欲のある学生向けに、『○○語会話・作文』といった科目が選択科目で開講されています。必修の一列・二列と並行して進めることで理解が深まります。
選択科目では、様々な『第三外国語』の授業が開講されています。第二外国語でも人気なスペイン語と中国語をどっちも学ぶことができたり、今まで触れたことがないようなアラビア語やモンゴル語といったマイナーな言語を学んだりと、興味に応じて自由に履修することができます。なかには10カ国語に手を出すような学生も。第二外国語として選べる七か国語に加え、アラビア語、インドネシア語、広東語、上海語、セルビア・クロアチア語、タイ語、台湾語、トルコ語、ヒンディー語、ベトナム語、ポーランド語、ポルトガル語、モンゴル語、ペルシア語、ヘブライ語(2015年度。変更の可能性があります)を履修できます。
東大では必修の授業で基礎力を伸ばすのに加え、それぞれが学びたい言語や身に着けたい能力に沿った授業が用意されていると思います。
また言語の必修科目は進学選択の基本平均点に大きく関わってくるので、行きたい学部学科に向けて良い成績がとれるように頑張ってください!
LINE登録はお済みですか?
UTmapの記事をお読みいただきありがとうございました。