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【中世ルネサンス無伴奏混声合唱団ムジカサクラ】団体紹介と魅力!
インタビュー・レポ
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 大学で新しいことを始めてみたい貴方、演劇はいかがでしょうか! この記事では劇団綺畸の活動について簡単に紹介させていただきます。より詳しく知りたいと興味を持ってくださった方はぜひ、新歓企画や公式SNSをチェックしてみてください!
劇団綺畸は、1976年に如月小春らによって設立された劇団です。別役実の『空中ブランコ乗りのキキ』から音がとられ、それに如月小春が「綺畸」の文字を当てました。漢字の意味は、シェークスピアの『マクベス』の魔女の台詞「キレイはキタナイ、キタナイはキレイ」に由来しており、綺麗なものと畸形なものは等価であるという価値観を表しています。
如月小春は1982年6月の公演『工場物語』を最後に学生劇団を離れ、自身の劇団「NOISE」を設立しました。その後も劇団綺畸は存続し、東京大学の演劇文化を40年以上にわたって支え続けてきました。現在も東京大学と東京女子大学の学生を中心に、夏と冬に駒場小空間(東京大学駒場キャンパス内・多目的ホール)にて本公演を行っています。
東京大学には、日本語の演劇サークルが主に3つ存在します。シアターマーキュリー、劇工舎プリズム、そして劇団綺畸をまとめて「三劇」と呼び、三劇はお互いに舞台設営などで助け合っています。 演劇をしたい!と思っている新入生なら、三劇のどれに入るべきか迷うことかと思います。そこで、三劇の中での綺畸の特色をご紹介します。
最も大きな特色は、「セクション固定制」でしょう。三劇では、劇団員を、役者、舞台、照明などのセクションに割り振り公演準備を行います。シアターマーキュリーさんや劇工舎プリズムさんでは、公演ごとにセクションをある程度自由に移動することができるそうです。しかし、綺畸では、新人の間に決定されたセクションで卒業まで活動し続けることになります。
セクション固定制を窮屈に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このセクション固定制こそが綺畸の魅力だと言えます。裏方のスタッフは一つの役割を徹底して極めることができるので、高い技術力を持ち、自分達の活動にプライドを持っています。役者は、三劇で唯一週3回の定期稽古を行なっており、初心者でも自信を持って舞台に立つ準備ができます。これはセクション固定制だから可能なことです。
劇団員全員が作品にプライドを持って取り組んでいます。一度きりの大学生活、本気で演劇をやりたいなら綺畸以外に選択肢はありません!
新入生の皆さんは、4月から始まる仮入団を経て、5月に本入団をし正式に綺畸のメンバーとなります。仮入団をした人限定の企画も用意しているのでぜひ仮入団をしてみてください!
正式に入団した後、6、7月に夏公演があります。この公演は2年目、3年目の先輩だけで行います。新人の皆さんが実際に作業に参加できることは少ないですが、先輩たちの姿を見て各セクションの役割について勉強します。
夏公演が終演すると、新入生のセクションが決定され、活動が開始します。役者は定期稽古が始まります。
まずは8月の夏合宿公演に参加します。この公演はOBOGや三劇の関係者に向けての公演です。まずはこの公演を通して、各セクションの動きを学びます。
夏合宿公演の次は、12月に冬公演があります。新人にとっては初めての本公演となり、外部からもお客様に来ていただきます。2022年度の冬公演には約280人のお客様にご来場いただきました。
その後、「執行代」というリーダーとなる世代の代替わりを行い、三月には新人だけで新人公演を行います。新人公演を乗り越え、新人は一人前になります。
その後、二年目は夏公演、夏合宿公演、冬公演に参加し、三年目の夏公演を最後に卒業することとなります。
忙しそうに思えるかもしれませんが、劇団綺畸には学業優先のルールがあるので、安心して学業と両立できます。
劇団員は全員なんらかのメインセクションに所属します。メインセクションは、役者、舞台、音響、照明、宣伝美術、衣裳、制作です。
舞台上で演技をするセクションです。台本をもとに役を深めていくこともあれば、自分の身体を用いた抽象的表現をすることもあり、様々なことに挑戦できます。
また、演技をする上で必要となる基礎能力を磨くべく週3回(火・木17:40 〜 21:00 土14:00〜21:00)の練習を行っています。役者の定期稽古がある東大の劇団は綺畸だけで、どんな方でも上達して、レベルの高い演技ができるようになります。
練習場所は例年であれば、東京女子大学または東京大学駒場キャンパスです。
公演1ヶ月前からは、週6日の練習に切り替わります。稽古は楽しく、そして真剣に行われ、良い緊張感に包まれています。
世界観を伝える重要なセクションです。木材から大きな装置を造り、何もない駒場小空間に舞台が出来上がった時は大きな達成感を感じることができます。工具を使うなどDIYなどが好きな人は特に楽しめると思います。舞台は一緒に作業する時間が⻑いので自然と仲良くなりますし、OBOGの方や他劇との繋がりが深いセクションです。
明かりを扱って舞台を演出するセクションです。機材の設置や演出などを一から考えて実行します。照明の演出は、単に役者を照らすだけではなく、シーンの雰囲気や登場人物の心情などを表現する役割も担うこともあるので、非常に重要なセクションの1つです。
演劇を音で演出するセクションです。効果音から役者の心理描写まで、音で劇の世界観を創り出します。作品に脚色を付けるにあたって、とても重要な役割を担っています。作品の雰囲気を一から作ることができるので、制作に深く関わることができます。
チラシ、キャンパス内に設置する立て看板、会場までの道案内、チケット、当日お渡しするパンフレットなど、広報に用いる、いわゆる宣伝物を担当するセクションです。 他セクションより早めに始動し、自分のペースで進められる仕事が多いです。
役者が身につける服や本番当日の髪型、メイクなどを決めて準備するセクションです。公演本番に直接関わることは無いですが衣裳は役や脚本の世界観を表現する大事な役割を担っています。
劇団全体の運営を担当するセクションです。公演の宣伝や宣伝物のチェック、お金の管理など幅広い仕事を担当しています。制作は公演当日にお客様の接待も担当しています。
希望者はサブセクションにも所属できます。サブセクションは、WEB、映像、小道具です。
主にTwitterなどの手段を使って公演の宣伝活動や劇団の紹介を行うセクションです。宣伝美術セクションや制作セクションと連携して、劇団の活動についてお伝えしたり、公演にご来場くださるお客様へのご案内をお知らせしたりしています。他にも、公演の直前に劇団員からブログを募集し発信する役割や、公演ごとの特設サイトを作り劇の雰囲気をもっと知ってもらう役割も果たしています。
主に映像編集ソフトを使って公演のPV、劇中映像、配信のためにYouTubeに載せる映像、DVDなどを作成するセクションです。映像編集・作成に興味のある方や 経験者はもちろん、初心者も大歓迎です。
劇中で使う小道具を集めたり、作ったりするサブセクションです。小道具は作品のモチーフとなるような物を集めることも多いので結構重要度の高いセクションです。
各公演の準備が始まる前に、「作会」という行事を行います。
綺畸は基本的にオリジナル脚本を使って公演をします。作会では、脚本を書いてみたい人がセクションに関係なく脚本の内容などをプレゼンします。立候補者の中から、劇団員全員の投票で「作(脚本家)」を決定します。
多くの場合、作は「演出(稽古場をリードし、音響や照明などの演出を考える人)」を兼ねますが、作と演出が分かれることもあります。実際、2022年度の新人公演では作と演出を別の人がそれぞれ担当しました。
自分のやりたいことをやるチャンスであり、作会の結果によって作風は大きく変わります。脚本を書いてみたい人はぜひ、作会に挑戦してみてください。
劇団綺畸の劇団員は、よりクオリティの高い作品を求め日々全力で活動しています。 経験者の方も満足できる環境が整っていますし、初心者の方でも実力をつけることの出来る環境です。
綺畸の活動に興味をお持ちいただけた方は、ぜひ新歓企画や公式SNSをチェックしてみてください!
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