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【交換留学紹介】京大の交換留学制度を解説

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みなさん、留学に興味を持ったことはありますか?

京都大学にはさまざまな留学プログラムがありますが、中でも特に挑戦するハードルが高いのは交換留学であると言えます。

今回は、この交換留学のメリットや、交換留学に挑む際に必要なスキルや事前準備、応募方法などを紹介していきたいと思います。

交換留学を考えている方は、ぜひ参考にしてください☺️🌍

そもそも交換留学とは?

交換留学とは、京都大学と提携している大学との間、あるいは部局間で「学生交流協定」を結び、互いに学生を派遣し合うプログラムです。

交換留学の大まかな特徴は、以下の通りです。

交換留学の特徴

  •  世界各国の一流大学と協定を結んでいる
  •  期間:1学期〜1年
  •  正規の授業を履修(単位認定制度あり)
  •  京都大学の授業料は納めるが、留学先の学校での授業料は免除

それぞれに関する詳細は、後段で説明します。

もし新入生のみなさんが交換留学に少しでも興味を持っているなら、入学してすぐにでも国際教育交流課や、所属学部・研究科の教務掛に相談して準備を始めるべきです!!

なぜなら、派遣先大学についての情報収集や、学内募集への応募、語学力の向上などに時間がかかるためです。留学準備から留学開始まで約1年~1年半かかると思っておくとよいと思います。

交換留学のメリット

交換留学について詳しく説明する前に、先にそのメリットを知っていただこうと思います。

どのような形式の留学においても、語学力やコミュニケーション能力の向上といった明白なメリットがあります。ただ、大学を通じて派遣される交換留学には、他の留学とは異なる大きなメリットが3つ存在します。

 派遣先大学の学生と同条件で授業が受けられる

「学生交流協定」では、派遣された学生が派遣先大学の学生と同じように授業が受けられるように定められています。

また、多くの大学では交換留学の受入学生に宿舎の優先配分を行なっているので、自ら居住先を見つける手間はかかりません。ただし、寮の抽選に外れてしまった場合等、自力で住む場所を見つける必要がある場合もあるようです。

 留年せずに海外留学が可能

京都大学の交換留学では、基本的に単位認定制度が適用されます。

単位認定制度とは、派遣先の大学で修得した単位が、京都大学の単位として認定される制度のことです。これにより、京都大学で講義を受ける代わりに、派遣留学先で単位取得することで、学業成績を下げることなく卒業に必要な単位を揃えることが可能になるのです。ただし、医学部や工学部などの一部の学部では、単位互換が難しい場合があり、単位取得状況によっては留年が必要になる場合もあるため、所属学部のシステムは念のためよく確認しましょう。

 派遣先大学の学費が免除される

先ほど交換留学の特徴として紹介した通り、交換留学生は「学生交流協定」に基づき派遣先大学の授業料が免除されます。したがって、留学先での授業料を納付する必要はなく、京都大学の授業料のみで留学が可能になります。

ただし、ビザ申請料、保険料、航空券、住居費、食費等の生活費は自己負担であり、協定校によっては手数料や施設利用料等を徴収される場合もあります。留学する地域によっては、自己負担額が少なくない額になることもあるでしょう。

そのような時には、民間財団や国、京都大学、さらに留学先の協定校などが募集している「給付型奨学金」を利用することで、自己負担額を抑えることができます。京都大学を通じて募集している奨学金は2025 – 京都大学海外留学ポータルサイトにすべて掲載されています。奨学金が必要な人は、事前によく調べてみましょう。

交換留学が可能な大学

2025年8月時点で、約42カ国・地域の約140大学への留学が可能です。英語圏の大学に限らず、アジアやヨーロッパなど、さまざまな地域の大学と協定を結んでいます。

実際の国・地域や協定校名は、京都大学ホームページの大学間学生交流協定一覧にてご確認ください。

留学に必要な語学力

交換留学では、短期留学と比較してより高度な英語力が求められます。

英語力の証明として、TOEFL iBT・IELTS・HSK・DELF/DALF・Test DaFなどのテストのスコアが必要になります。求められる英語力は派遣先の大学によって異なるので、毎年更新される冊子「海外留学の手引き」内の「大学間交流協定一覧」を参照してください。

推薦を受けるには協定校が定める要件を満たしていることが必須となりますが、学内応募時点で語学要件を満たしていない場合でも、TOEFL iBT 72またはIELTS 5.5以上のスコアを有している場合は、学内応募が可能です。その場合は、「条件付き推薦」となり、規定の期限(派遣先大学出願締切日の約3か月前)までに協定校が定めるスコアを提出することで、「条件付き推薦」から正式な「推薦」となります。

ここで注意が必要なのが、TOEFL iBTを受験してからスコアレポートが届くまで、4~8日かかるという点です!!そのため、留学先へのスコアレポートの提出期限をよく考え、早めの準備が必要になります。

さらに、TOEFL iBTやIELTSの受験の際には身分証明のためにパスポートが必要です。パスポート取得にも時間がかかります。まだの方は早めに取得しておきましょう。

また、留学先で学習・研究に英語以外の言語を使用する場合、その語学力証明書の提出が求められます。

留学に必要な学業成績

京都大学からの推薦を得る際には学業成績の基準はありませんが、交換留学は大学の代表として派遣される制度であるため、学業成績をなるべく高く保つことで、より推薦を獲得しやすくなります

ただし、派遣先の協定校がGPA基準を設けている場合は、その基準をクリアする必要があるため、確認が必要です。

交換留学の応募方法

年度により募集日程及び協定校に多少変更がありますが、募集時期は、原則ほぼすべての協定校の募集がかかる本募集(締切 : 10月末)と、追加募集(締切 : 翌年の4月末)の2つがあります。

応募資格

1.   本学の学部または大学院の正規課程に留学が終了するまで在籍する者。

2.   留学期間が1学期以上1年以内の者。

3.   休学することなく留学する者で、部局長の推薦を受けた者。

4.   派遣先大学の応募資格を有する者。

5.   主に留学先での学習・研究に英語を使用する場合は、協定校が定める語学要件を満たしている者。但し、学内応募時点で語学要件を満たしていない場合においても、TOEFL iBT 72以上またはIELTS 5.5以上のスコアを有する者は学内応募を認める。

6.   主に留学先での学習・研究に英語以外を要する場合は、その語学力証明書を提出できる者。

応募書類等

オンライン申請時

写真(胸から上を収めたもの、JPEG形式)

所属学部・研究科への提出書類

  • 参加申込書(オンライン時に出力した用紙、申請者及び教員の署名要)
  •  学科・専攻等の長または指導教員の推薦書
  • 学業成績証明書
  • 志望動機書
  • 語学力証明書
  • 交換留学申請書類チェックシート

このように用意する書類も多い上、学科長などの推薦書も必要なので、留学に向けた準備は早めに行うべきでしょう。

応募後の流れ

申請書類の内容を踏まえ、出願可否の決定が京都大学によって行われます。学内選考結果は、「推薦」「条件付き推薦」「非推薦」のいずれかで通知されます。

ただし、最終的な留学の可否は派遣先大学が決定するため、京都大学から出願が認められても、必ずしも留学できるとは限らない点に注意が必要です。

最終的に、京都大学から出願の許可が下り、派遣先大学から入学が許可された方には、国際教育交流課から「渡航前手続きについての案内」で指定のURLが通知されるので、学内応募時に発行されたID、パスワードでログインし、渡航情報の入力を行います。

留学中も、このURLから現地での連絡先、帰国予定日(変更が生じた場合)などの更新を行うことができます。

まとめ

今回は、京都大学の交換留学について紹介しました。

交換留学以外にも、短期留学、KCJS / SJCなどさまざまな留学プログラムが用意されています。最新情報は、留学プログラム – 京都大学海外留学ポータルサイトで確認しましょう。

また、それぞれのプログラムの内容は別の記事で紹介していますので、興味があればそちらもご覧ください!

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