プログラム
東大 留学体験記⑤〜モナシュ大学(Monash University )〜
インタビュー・レポ
はじめまして。昨年度文一から法学部に進学し、現在法学部法学総合コース3年のとしやです。
今回は、私の進学選択の理由とその後見えてきたキャリアについてお話します。
すべて私自身の体験と感想なので、参考程度にお読みください。
私は首都圏中高一貫校出身で、「とりあえず選択肢広いらしいから文Ⅰ」と思い、文一を受験しました。
大学入学後はいくつかのサークルに入って大学生活を楽しみつつ、キャリアに関してぼんやり考えていました。文Ⅰ生には大きく5つの選択肢があります。
しかし、当時の私は「働くということが何なのかわからないまま1の選択肢について考えられない」と考えていながら、ぼーっと大学生活を過ごしていました。
ひょんなことから長期インターンをする話が舞い込んできました。「ここで働くという経験をしてみて、それで嫌だったら1の選択肢は消えるな」という思いから、長期インターンに参加しました。いろいろあったのですが、結果として、働くということについて嫌いでないということはわかりました。
一方で、2,3,4の選択肢は厳しいなという思いが出てきました。
2の官僚になるという選択肢は、官僚経験者の話を聞きととてもハードな仕事であるという認識があったので自分には向いていないということがわかりました。
3,4の法曹になるという選択肢は、周囲の東大生を見ると、法律の勉強が大好きという顔をして司法試験予備校に通っている人が多く、そこまで法学というものを極めようとは思えませんでした。じぶにょり早く始めていて、かつ勉強が大好きな人たちには勝てないなと思ったということです。
そこで、1,5の選択肢が残りました。
5の選択肢が残ったといいつつも、経済学部しか考えていませんでした。
というのも、先ほど申し上げた通り、学問を極めることに関しては、周りの東大生と比較したときに、好きでもなければ得意でもないと感じていました。一方で、ビジネスをするということは比較的好きだし得意かもしれないと感じていました。
これらの理由から、学部での民間就職という選択肢が有力でした。
民間就職といえば経済学部。そんな漠然としたイメージがありました。
法学部に行くか、経済学部に行くか。その選択が迫られることとなりました。
その中で検討した事項は主に3つです。
結論としては、どちらもそこまで将来に大きな影響はないというものでした。経済学部で2年間経済を学んだからと言って、実際のビジネスがわかるわけではないと思います。法学部も法律について多少は詳しくなれるものの、法曹にならない限りは、プロフェッショナルには遠く及びません。
ですのでこの点はあまり重視はしませんでした。
いくらアカデミアの道に進まないとはいえ、興味のない学問を2年間学ぶのは苦痛です。
今まで文Ⅰ生として法律を軽く学んできていたのもあり、法学というものは面白いなと思っていました。法律という紙だけで、世の中に起こりうるすべての事象をカバーしようとする。当然、カバーできないところも出てくるので、その点に関しては解釈でその穴を埋めていく。
この穴を埋めていく論理のところが面白いなと感じていました。
今思うと、フラットな見方で判断するために、もっといろいろな経済系の授業を履修しとけばよかったなとは思っています。
インターンであったり課外活動であったりをする時間はある程度欲しいと考えていました。
経済学部は出席がある授業が多いのに対し、法学部はほぼすべての授業で出席が取られず、アーカイブも残してくれます。
法学部の方が時間を有効的に使えそうだと考えました。
以上の「興味がある」「時間を有効活用できそう」という2点から法学部進学を決めました。
法学部の3つのコースがあります。
この3つの違いはほぼありません。
イメージとしては、前期の文Ⅰと文Ⅱの必修単位の差くらいだと思ってもらえるとよいかなと。
ネガキャンをするようで申し訳ないのですが、そもそも私は法学部で満足しているということをお伝えしときます。
しかし、法学部は砂漠。オアシスはほとんど見つかりません。授業はすべてオンライン。ほとんどの授業が講義型で教授がずっと喋っている。当然新しい友だちはできず。ゼミの人たちとは仲良くなれても対面で会ったのは1回だけ。
想像よりもはるかに友だちができませんでした。
少人数の学科の友達の話を聞いてると羨ましいなと思います。
法学部のいいところは大きく2つあります。
法学部は最低限で抑えようとすると、時間的には余裕が生まれます。
たとえば、私の場合、取りたい授業を取った結果、リアルタイムで出席が必要(オンデマンドがない授業)が週3コマでした。
もちろん1週間以内にオンデマンドを受けないと消されてしまうというような授業もありますが、それでも他学部と比べると余裕があります。
その余った時間を就活であったり課外活動であったりに割くことができます。
法学部は想定していたよりも幅広く学べます。
詳しくはシラバス等を参照してほしいのですが、法律っぽくない教科も学ぶことができます。
たとえば、2Aの「経済学基礎」ではマクロ経済とミクロ経済の基本のキを学ぶことができます。また、商法や会計学、租税法といった社会に出てからも実生活に役立ちそうな授業もたくさんあります。
今まで適当にいろいろなことを綴ってきましたが、すべて私の体験に基づく感想です。あくまでそんな人間もいるんだなくらいに思っておいてください。
でも、これだけは文Ⅰ生、法学部進学予定者には言っておきたい!!
2A期末は死ぬ気で頑張れ!
2A期末は法学部生活の中でも一番テストが多くてキツイ時期です。私は32単位分のテストがありました。
法学部のテストは前期教養とは比べ物になりません。
法学部生になった今、前期教養のシケプリを読むと内容が薄くてびっくりします。
それくらいには大変で、かつ必修の憲法・民法・刑法あたりを落とすと、また1年間履修しなくてはいけません。
テスト勉強は計画的に。
LINE登録はお済みですか?
UTmapの記事をお読みいただきありがとうございました。