東京大学が、学部学生・大学院学生を対象として、実社会でのさまざまな活動を体験できるよう提供している体験活動プログラム。毎年500名以上もの学生が応募する人気のプログラムです。
こんな貴重な機会を活かさないのはもったいない!今回は、東大の体験活動プログラムについて紹介します。
体験活動プログラムとは?
体験活動プログラムは、学生が大学での授業・生活とは異なった考え方や行動様式、価値観と触れ合うために実施されるプログラムの総称です。
研究室の活動を体験できるプログラムが存在するのはもちろん、国内各地での就労体験やフィールドワーク、海外で活躍する卒業生を訪問するプログラムや大学訪問、企業訪問など、さまざまな体験の機会が提供されています。
費用の一部が支給される奨励金制度も設けられており、幅広い学生が参加しやすいよう支援が行われています。
プログラム例
昨年度は国内外含め90以上のプログラムが実施されました。全てを紹介することはできませんが、その一部を掲載します。
国内実施プログラム
ボランティアなどの社会貢献活動
- 小学生向け「考えるもの作り教室」でのティーチャー体験-木工教室を盛り上げよう!
先生となって木工教室の運営、教育、指導を体験し、小学生やボランティアスタッフ等の異なる世代との触れ合いを通じて、次世代を担う学生の育成に貢献する
- 病気のお子様のご家族が滞在される施設でのボランティア活動
医学部附属病院に隣接する、ドナルド・マクドナルド・ハウス東大を利用する患者家族を支援する活動に参加する
就労体験
- JICAの国内の現場で国際協力を知る
国際協力の重要な現場であるJICA国内拠点において、開発途上国からの研修員受け入れに伴う業務や、地域の様々なパートナーとの連携を体験する
- 笑う東大×学ぶ吉本 SDGs人材交換留学「漫才ワークショップ」
プロの芸人の講師による漫才に関する講義を受けて、学生がコンビを作り、漫才を披露する
農林水産業・地域体験
- 淡路島を舞台とした地域価値向上のための企画コンサルティング活動
淡路島で「地域価値とは何か」を学び、価値向上のための企画立案を地元自治体に対して行う
- 伝統工芸木炭生産技術保存会とともに伝統工芸に必要な駿河炭を焼く
漆器や蒔絵を作る際に研磨に用いられ炭を焼き、山林の保護活動を行う
フィールドワーク
- 北海道の遺跡博物館における学芸員体験と冬のオホーツク文化体験
北海道の遺跡博物館で学芸員活動を体験し、北海道固有の文化について学ぶとともに、大学の地域貢献について学ぶ
- 「クリケット」を通じて世界を知ろう! ~クリケットを通じた国際交流~
旧イギリス連邦の地域で人気の高いスポーツ、クリケットのルールを学び、在日外国人のクリケット愛好家とクリケットを通じて交流する
海外実施プログラム
- アラブ首長国連邦の「いま」
ドバイとアブダビにある日系の諸機関を訪問し、そこで働いている東大卒業生との交流を通じて、日本人がアラブ首長国連邦で働くことの意味を実感する
- 英国ロンドン、海外で働くとは
欧州ビジネスセンターである英国ロンドンおよび近郊で企業や大学、研究施設等を訪問し、そこで働く人々との触れ合いを通じて、海外で働くことへの理解を深める
研究室体験プログラム
- みんなで翻刻ソン
歴史資料翻刻プロジェクト、「みんなで翻刻」に参加し、翻刻を支援するアプリの改善を行う
選考・実施スケジュール
- 4月: 説明会
- オンラインで開催
- 参加せずともプログラムへの応募は可能だが、注意点なども多いため参加が推奨される
- 4~6月: 募集受付期間
- 海外・国内・研究室それぞれのプログラムで申請期間が異なるので要注意
- エントリーシートや面接での審査がなされる
- 5~7月: 採用通知
- 7月中旬~3月: プログラム実施
- 時期や期間はプログラムによって異なるものの、原則として正課と重ならない期間で企画されるため、夏休み、春休みに開催されることが多い
- プログラム実施後は活動報告書の提出が必要となる
- 2月~3月: 体験活動プログラム報告会
- 学生や関係した教員、受け入れた外部機関などが参加して、プログラムの成果を報告する
まとめ
このように、さまざまな体験の機会が用意されている体験活動プログラム。これだけあれば、あなたのお眼鏡にかなうものも一つはあるはず!ぜひ、気になったプログラムに応募してみてはいかがでしょうか。
体験活動プログラムについてもっと知りたい方は、公式インスタグラムもぜひのぞいてみてください!