入学準備
大学新生活スタートガイド: 授業準備の必需品リスト
解説記事
こんにちは、UTmap編集部です!
新入生の皆さん、東京大学へのご入学おめでとうございます🌸
4月から駒場での生活が始まると、サークルや新歓、履修登録などで一気に忙しくなり、「進振りはまだ先の話」と感じる方も多いと思います。
ただ、東大の進振りは「2年生の夏〜秋に突然やってくるイベント」ではありません。前期課程での授業選びや成績の積み重ねが、そのまま進学先に結びつきます。まずは制度の全体像と、最低限押さえるべき用語を、この記事を読んで知っておきましょう!
多くの皆さんがご存じだとは思いますが、進振りにおける前提知識として、東大の前期課程と後期課程について説明します。
東大の学部生活は、大きく 前期課程(1〜2年) と 後期課程(3〜4年) に分かれます。入学時点では文科Ⅰ類・理科Ⅱ類などの「科類」に所属しますが、前期課程の間は教養学部に所属し、幅広い分野の授業を履修できます。そこから後期課程に進む際に、学部・学科(コース)を決める選抜プロセスが 進学選択(通称:進振り) です。
進振りでは、「学部」だけをざっくり選ぶのではなく、さらに細かく分かれた学科/専修/コースなどの単位で進学先を選択します。たとえば工学部であれば、社会基盤学科、建築学科、都市工学など16学科の中から一つを選ぶことになるのです。そして、各学科(学科等名)ごとに定員が決まっており、前期課程での成績などをもとに進学先が決まるという仕組みになっています。
東大にどのような学部・学科があるのか知りたい人は、大学HPのこちらのページをご覧ください!
この進振り制度の大きな意義は、入学後の学びや興味の変化を踏まえて進路を選び直せる点にあります。極端に言えば、入学時に想定していなかった分野へ進むことも制度上は可能で、文理をまたいだ選択肢が開かれていることも東大らしい特徴です。一方で、各学部・学科にはそれぞれ定員があるため、人気の進学先では志望者が定員を上回り、成績(点数)で内定者が決まるという競争が発生します。したがって「進振りの流れ」と「点数の計算方法」を早い段階で理解しておくことが重要になります。
進振りは2年生のSセメスター(前期)末に行われ、大きく 第一段階・第二段階・第三段階 に分かれます。流れとしては次のように押さえておきましょう。細かな日程は年度により変わるため、必ずその年度の案内を前期教養学部のHPで確認してください。

ポイントは、進振りが「一発勝負」ではなく、複数の段階を通じて内定が決まっていく制度だという点です。第一段階で内定が出なかった場合でも、第二段階・第三段階と、次のチャンスが用意されています。
一方で注意したいのは、どの段階で・どの学部や学科を志望するかによって、使われる点数の計算方法が異なる場合があるという点です。学部・学科によっては、基本平均点ではなく指定平均点が用いられたり、重率や履修点の扱いが異なったりします(詳しくは後述)。
そのため、進振りでは「とりあえず出してみる」ではなく、志望先・段階ごとのルールを確認したうえで戦略を考えることが重要になります。これが、進振りが少し分かりにくく感じられる理由でもあります。
ここからは、少し複雑な「点数」の話です。新入生のうちは細部まで暗記する必要はありませんが、基本的な考え方とどのような例外があるのかを大まかに理解しておきましょう。
進振りで標準となるのが 基本平均点 です。基本平均点はただの単純平均ではありません。概ね次のような形で計算されます。

ここで重要なのが、「平均点計算での重み」となる 重率 です。重率が小さい科目は平均点への影響が小さくなります。一般的に必修・選択必修科目は「重率1」、任意選択科目などは「重率0.1」として扱われますが、学部・学科ごとに、特定科目で重率が変わる場合があるため、要注意です。加えて、学部・学科によっては、特定の科目を履修することで加点(または重率変更等)される「履修点」と呼ばれるしくみもあります。志望先が固まってきた段階では、『履修の手引き』の「学部・学科別 重率・履修点一覧」を必ず確認しておきましょう。
一部の進学先では、基本平均点ではなく 指定平均点 という独自の計算方法による点数を用います。その代表例が 工学部 と 農学部 です。
工学部指定平均点 は、評点(0〜100点)をそのまま使うのではなく、以下のような換算表で「工学部評点」に変換したうえで平均を取ります。基本平均点からそこまで大きく成績が変わる訳ではありませんが、若干の変動が起こります。

農学部(第一段階・第三段階)指定平均点 は、次のように計算されます。
つまり農学部は、基本平均点そのものに加えて「取得単位数」が強く効く設計になっており、同じ基本平均点でも履修・取得単位の多寡で点数が大きく変わり得るのが特徴です。
※なお、第二段階では基本平均点が用いられます。工学部・農学部以外では、教養学部の教養学科超域文化科学分科でも指定平均点が用いられるようです。ただし、年度によっても異なる場合があるので、自分が志望する可能性のある学部・学科の計算方法は、早いうちに調べておくことが大切です。
このように、進振りの点数計算は仕組みが複雑で、手作業で正確に把握するのはなかなか大変です。そうした中で、多くの東大生が参考情報として利用しているのが、進振り計算サイト「UTES」です。
UTESでは、成績を入力することで、基本平均点はもちろん、志望学科ごとの重率を反映した指定平均点を自動で計算することができます。また、同じ学科を志望している他のユーザーの分布を確認できるため、自分の立ち位置を大まかに把握する際の目安として使われることも多いようです。
※UTESはあくまで非公式のツールであり、全ての学生が使っているわけでもありません。そのため、結果をそのまま鵜呑みにするのではなく、進振りを考える際の補助的な情報の一つとして活用しましょう。
UTmapでは、UTESの使い方について詳しく紹介した記事も掲載しています。気になる方は、そちらも参考にしてみてください。

【東大生の3分の2が利用!】進振り計算サイト「UTES」を解説
こんにちは!UTmap運営チームのスコットです。 「履修登録は三次試験」。東大生の中にはそのような声を漏らす人も多いほど複雑な東大の履修。中には履修を間違えて、進学選択に進めず、降年する人も…。東大の…
進振りでは、点数だけでなく、学部・学科ごとに「要求科目」や「要望科目」が設定されている場合があります。
要求科目は、主に文系科類の学生が理系学部へ進学(いわゆる理転)する際に求められる科目です。これらは進振りの条件そのものになっており、修得していなければ、点数に関係なく当該学部・学科を志望することができません。
一方で、要望科目は、文系・理系を問わず、各学部・学科が設定している「履修が推奨される科目」です。要望科目を履修していなくても進振りに参加すること自体は可能ですが、進学後の学びをスムーズに進めるために、あらかじめ履修しておくことが望ましいとされています。
このうち、特に注意が必要なのが要求科目です。理転を考える場合、要求科目の多くは前期課程の早い時期(主に1A)にしか履修できないように設定されています。そのため、「興味が出てから調べたら、行きたい学部の要求科目がすでに履修できなかった」という状況が起こり得ます。
進路を完全に決め切る必要はありませんが、新入生の段階では、「理転の可能性が少しでもあるか」「その場合、要求科目が設定されているか」だけは一度確認しておくと、後から選択肢を狭めずに済むでしょう。
最後に、進振り用語としてよく使われる「追い出し」と「撤退」についてもご紹介します。いずれも総合科目の点数を上げるための戦略なので、ぜひ覚えておいてください。
追い出しとは総合科目における重率の違いを利用した成績向上のための戦略です。主に2Sにおいて、成績の良くない総合科目の重率を下げるために使われます。
例えば、総合科目A~Cで6単位必要な場合、2単位の科目を3つだけ履修してそれらの点数がそれぞれ90点、80点、50点だった場合、すべての科目の重率が1となります。しかし、新たにもう一科目履修して70点を獲得した場合、90点、80点、70点の科目が重率1となり、50点の科目は重率0.1に変化し、平均点にあまり影響しないようにできるのです。
撤退とは、良い点数が見込めない総合科目のテストをあえて欠席して単位を取らない戦略のことを言います。
一度単位をとってしまう(つまり50点以上をとってしまう)とその科目の成績を変えることはできませんが、単位をとっていなければ再度履修することで、万全の状態でテストを受けて成績を塗り替えられるというしくみを利用したものです。
ただし、科目によっては一度単位を落とすと次回の履修時の最高点が75点に設定されるなどの決まりが存在するものもあるので注意してください。
進振りの全体像と点数計算の方法について、よく理解できたでしょうか?最後にまとめとして、新入生が現時点で押さえておくべきポイントを整理します。
次回は、「進学先をどう選ぶか」について解説していきます。制度の理解だけで終わらせず、自分の納得できる進路を選択するための準備を、早いうちから進めていきましょう!
【進振りガイドVol.02】納得のいく進学先の選び方
進振りガイドVol.01では、進学選択の基礎知識について解説しました。 [blogcard url='https://campus-map.jp/ut/article/042/'] 新入生の皆さんの中…
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