プログラム
【東大の留学・語学プログラムまとめ】留学だけじゃない! 東京大学が提供する多様な海外プログラムとその魅力
解説記事
進振りに悩める理系の皆さん、こんにちは!経済学部3年のヨシと申します。
今回は、理系なら誰もが一度は血迷ったことがあるであろう、理系からの経済学部進学について書きます。実際にその進路を選択した私が、経済学部に進学後2ヶ月が経った今のお気持ちを書いていきます!
私自身、経済学部に進学するに当たってほんっとうにめちゃくちゃ悩みました。幸い点数はしっかりとっていたので選択肢は豊富でした。ただ、だからこそ、非常に悩みました。結果としては、経済学部に進学することを決めたのですが、今とっても楽しく毎日を過ごしています。イレギュラーな選択肢だからこそ、この魅力を後輩たちに伝えたい!と思い、この場を借りて記事を書くことにしました。皆様の進学選択に、この記事が少しでも役立ってくれたら、とっても嬉しいです!
この記事は、特に下記のような人が読むと、何か思うところがあるかもしれないです。
大学1年生は、楽しい大学生活と慣れない一人暮らし、海外でワイワイできる国際系サークルや腐った小根を叩き直してもらうために始めたホテルバイトに追われて、ただ目の前のことをこなすことに夢中でした。今思えば、インターンとか、もう少し意識高いことをしていればな〜っと思います。
受験勉強の延長で、勉強だけはそこそこ真面目にやってました。進学選択については、なんとなく今流行りの情報系に行ければいいかなと、ぼんやりと考えていました。
経済学との接点はゼロです。なんとなく経済学かっこよさそうという印象は持っていました。この頃は、まさか自分が経済学部に行くとは夢にも思っていませんでしたし、たまに聞く理系から経済学部に進学した先輩の噂を聞いて、変わったやつもいるんだなあ、と思っていました。
無事単位を落とすこともなく、2年生になりました。「2Sは旅行に行きまくるぞ」と意気込んでいた最中にコロナが流行り始めました。あれ、俺、やることないじゃん。実家に帰って暇になった僕は、進学選択についてぼちぼち考え始めました。計数工学科や理学部情報学科、システム創生学科など、選択肢は幅広くありました。
また、この時初めて経済学との接点が生まれました。現代経済理論という授業です。大人気ということと、経済学ってなんかかっこいいよねということで、2Sで受講することを決めました。この授業はとても面白かったです。オムニバス形式で毎回教師の方が変わり、様々な最新の経済学トピックを聞くことができるため、飽き性な僕にはぴったりの授業でした。何より、社会科学という分野に一切触れたことがなかった僕には、今までボ〜と学んできた数学が実社会の分析に応用されることが、とても新鮮でワクワクした記憶があります。また、金融工学を扱う回では、投資理論を学びました。単純な僕は、これで金持ちになることが出来るのか!と思い、授業後に先生にメールしていろいろ質問した記憶があります笑(結局、今はこの教授のゼミに所属しています)。理系の人で、教養の数学をなんのために学んでいるのかわからないという方は、是非この授業を受けて、社会科学に触れてみることをお勧めします。
現代経済理論には、経済学の面白さを多くの人に伝えることで優秀な人を経済学部に呼び込もうという意図があるんじゃないかな、と僕は個人的に思っています。この授業をはじめ、東大経済学部の先生たちは、経済学に真剣に取り組もうとしている人に対して素晴らしい機会提供を行っています。経済学を真剣に勉強しようと思っている人にとっては本当に素晴らしい環境です。後述しますが、これは僕が経済学部に進学した理由の1つです。
さて、進学選択について書きます。先述しましたが、候補はたくさんありました。各学科のシラバスは全て目を通して、学科HPの内容と実際に乖離がないのかを調べました。例えば、僕が興味を持っていた金融工学については、「東大 金融工学」と調べると、計数工学科が一番上に出てきます。ですが、シラバスをみてみると、金融系の授業は殆ど開講されていません。シラバスが公開されていない場合は、学科にメールするともらえたりします。また、先輩に声をかけて積極的に話を聞きました。知り合いがいない学科については、Twiterで見ず知らずの方にDMで質問したりしていました。そんなこんなで、候補を計数工学科と経済学部の2つに絞りました。当時はこの2つで本当に悩んでいて、志望調査の段階では計数工学科で提出していました。
そんな中、UTASだったかTwitterだったかで、経済学部の先生がリサーチアシスタントを募集しているというポストを見つけました。学部生の段階から経済学アカデミアの道に触れることができる機会を提供をしたいという趣旨で募集されていました。夏休みの2ヶ月間、毎日8時間ほど経済学の勉強をして、先生のお手伝いをするといった内容です。最後の最後、進学先を2つから1つに絞る踏ん切りがつかないでいたので、このプログラムを通して毎日経済学漬けの日々を送って、楽しかったら経済学部に、耐えられなかったら計数工学科に進学しようと考えました。また本格的に経済学の勉強をしたこともなかったので、思っていたのと違うとならないためにも、進振り前に経済学をがっつり勉強してみようと思いました。
結果としては、経済学漬けの日々は楽しいものでした。事前知識ゼロからのスタートだったので、2ヶ月では先生のお手伝いをできるレベルまでには行きませんでしたが、それでもしっかりと時間をとって面倒を見てくれた先生にはとても感謝しています。プログラムの途中に進学選択の第一段階が来たので、経済学部と記入して送信しました。
進学を決めた他の理由も書いときます。
僕が感じる東大経済学部の魅力は、そのまま僕が経済学部に進学した理由でもあるので、上記と重複するところもありますが、ご了承ください!
1点目は、経済学に真剣に取り組もうとしている人に対して素晴らしい機会が存在する点です。
上述したリサーチアシスタントの募集など、積極的に動く人は多様な機会にありつけると思います。東京大学エコノミックコンサルティング株式会社や東京大学マーケットデザインセンターの新設など、経済学の知見を実社会に応用していこうという動きがあります。そして、少なくとも前者は、リサーチアシスタントとして関与している学生がいます。また、継続的に先生のリサーチアシスタントをしている知り合いもいます。このように、僕の知っている範囲だけでも、学部生に対して沢山の素敵な機会が提供されています。理系では、学部生のうちから、このようにいろいろな機会提供が用意されていることは少ないんじゃないかなと思います。
2点目は、理系と比較してゆるい分、自分で時間の使い方を決めることができる点です。
僕はそもそも講義を聞くのがあまり好きではないので、授業が詰め込まれている環境にストレスを感じます。比べて、経済学部はそもそも授業数が少なく、しかも授業自体も相対的にゆるいことが多いです。自分の学びたいことを自分のペースで自分の好きなように勉強できるので、ノンストレスでです。また、僕は2年の頭からインターンをやっていて、平日日中をできるだけ開けたいという希望がありました。経済学部に進学したおかげで、週に2回がっつりインターンに行くことができています。また、時間があるということは他学部履修が可能です。僕は、計数工学科の授業を1つの学期に3,4個聴講しています。以上のように、時間に柔軟性があるという点は、非常に良い点です。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます!(そんな人いるのか。。。笑)
こんな感じで、僕は理Ⅰから経済学部に進学してめっちゃ満足してます。なんだかんだ、金融工学に加えて、メカニズムデザインや計量経済学にも興味を持ったりして、楽しくいろいろな分野をお勉強しています。文転、個人的にはまじでお勧めです。この記事が、誰かの進学選択を血迷わせることができますようにっと。
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UTmapの記事をお読みいただきありがとうございました。