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インタビュー・レポ

【進振り体験記 Vol.4 前編】文科Ⅰ類→経済学部|文Ⅰから経済学部を選んだ理由

目次

【進振り体験記 Vol.4 前編】文科Ⅰ類→経済学部|文Ⅰから経済学部を選んだ理由

自己紹介

進振りに悩んでいる1・2年生のみなさん、こんにちは!UTmap編集部のスコットです!

私は、大半が法学部に進学する文Ⅰから経済学部というイレギュラーな進振りを経験しました。

この記事では私が進振りの際に何を考えどのようにしてこのような決断に至ったのかについてまとめていきたいと思います。

文Ⅰだけど法学部に進学するのを躊躇している」「文Ⅱではないけど経済学部に興味がある」という方は是非参考にしてみてください!

1年生の時に感じた理想と現実のギャップ

一般的に受験生は崇高な理想を掲げて大学受験に臨みます。「文学部に入って哲学を極めたい!」「第二外国語、第三外国語など複数の言語を修得して国際人になる!」「天文学を専攻して宇宙の真理を解き明かす!」など、様々な将来像を描きながら受験勉強に邁進すると思います。

しかしながら、こうした理想は往々にして大学受験合格に伴う燃え尽きによって崩れます。「沢山授業を取って教養を身につける!」と息巻いていた人が、今や逆評定を見ながらいかに楽単で時間割を埋めるかを考えている、なんてこともしばしば。もちろん自分が決めた目標のために頑張り続けている素晴らしい人々も東大には沢山いますが、中々そう上手くはいかないのが人間の性というものです。

かく言う私も燃え尽きたうちの一人で、元々は「政治学を学んで政界に入り、失われた30年からこの国を復活させる!」というかなり大それた野望を持っていました。入学した直後はその心意気で色々頑張っていたのですが、次第に「果たして自分に政治家としての才覚はあるのだろうか?」「そもそも本当に政治学に興味があるのだろうか?」とどんどんモチベーションが下がっていき、「自分の興味のある分野を生業にしながらそれなりに稼いでいければいい」という感情を抱くようになってしまいました。

1Sで受けた法Ⅰや政治Ⅰの授業にあまり興味を持てなかったのもあり、1年の夏休み頃には文Ⅰでありながら法学部への進学には見切りをつけて、他の学部へ進学することを考えるようになっていきました。

学部選択で重視したポイント

「なら理想を捨てて、金のためだけに経済学部に入ったのか⁉」と思う人もいるかも知れません。確かに金銭的なインセンティブがあったことは否定しがたいですが、決して「金のためだけ」を考えて学部を選んだわけではありません。いくら「将来に役立つ」と言われても、それが全く関心のない分野であれば2年間とても苦痛な時間を過ごすことになります。学生生活のラストの数年間は貴重です。お金のことは当然大事ですが、「学びたいことを学べる」環境は仕事を始めてからだと中々得られません。また、専攻を仕事に繋げるにしても、自分の興味のあることを学んだ方が結果的には将来役立つと思います。そのため、私は就職などのことは考えつつも、自分の興味分野とバランスを取りながら学部選択を行うことにしました。

進学先の候補と選び方:興味分野の理由を掘り下げる

「興味のある分野の学部に進みたいけど、色々な分野に興味がある」「勉強自体は好きだが、結局何に興味があるのかよく分かっていない」という人も多いのではないでしょうか。

私も同じで、新書を読んだり教養課程の授業を取ったりする程度には関心のある分野がいくつかありました。例としては行動遺伝学・進化心理学・認知科学・言語学・地理学・地政学・国際政治学・経済学などです。

最初の学部検討の段階では興味分野を踏まえ、以下のような学部学科が候補に挙がりました。

  • 文学部:心理学コース
  • 教養学部:統合自然科学科 認知行動科学コース
  • 教養学部:超域学際言語科学コース
  • 教養学部:学際科学科 地理空間コース
  • 教養学部:総合国際関係論コース
  • 経済学部:各学科

ただこれだけ興味分野が多岐に渡るなかで、特段理由もなくどれか一つに絞ろうとするのは非常に難しいという現実が浮かび上がっていました。このままだと正解を見つけられないままズルズルと進振りに突入してしまうことになります。

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納得のいく進学ができた理由

私が興味分野に対する解像度を高め、進学先選びの材料に困らずにいることができたのは、前期教養課程の授業のおかげであると考えています。

文Ⅰでありながら社会科学で経済を選択したり、総合科目で心理や国際関係論、地理系の授業を履修したりと、自分の興味がある授業を取ることを最優先しました。最低でも入門レベルの知識を得られたので、それぞれの分野がどのようなことを扱うのかを分かった上ですんなりと進学選択に臨むことができました。

専攻したい分野がまだ決まっていない人は、楽単かどうかに囚われず、一旦自分の好きな授業を受けてみることをおすすめします。成績の観点からみても、東大の成績は相対評価なので興味のある分野を選ぶことが最終的に高い基本平均点を得ることにもつながるのではないでしょうか。進振り制度という猶予期間を活用して、自分が本当にやりたいことを探してみてください

余談~2Sの過ごし方~

私は2Sで楽をしたかったので1年で単位を取り切りました。また、幸いなことに十分な基本平均点も確保していたので、2Sはいわゆる「文二ート」として、単位を全くとらずに過ごすことにしました(正確には文Ⅱではないのですが…)。

私の場合、1Aのテストが終わった後かなり暇になったので、自分の人生について自然と考えるようになりました。

受験生はもちろんのこと、東大に入ってからも1年のうちは何かと忙しく、ゆっくりと使える時間は少なくなりがちです。文二ートとまではいかなくとも、2Sは多くの科類で相当な時間的な余裕が生まれるので自分を見つめ直すいい機会になります。大学生のこの時期に自分がいったい何者なのかを改めてじっくり考えてみることは、その後の人生においても大いに役立つのではないでしょうか。

もちろん、遊びも目一杯楽しみました。バイトをしている分高校までより格段に経済力がある上、自由に過ごせる時間があります。それを目一杯活用してサークルや旅行など本当に充実した時間を過ごせました。今振り返ると、資格勉強などをしてもよかったかもと思うこともありますが、この時期にしか楽しめないことも沢山あると思うので、皆さんも是非2Sを有意義に使ってください。

さいごに

前編では前編ではどのような背景で私が法学部への進学に見切りをつけ、経済学部への進学を決めたのか、その過程も含め記事にしました。みなさんの学部選択の参考になっていれば幸いです。

後編では実際に経済学部の仕組みや経済学部に進学してみて気づいたことを書いています!経済学部がどのような学部か気になっている方は是非読んでみてください!