サークル
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サークルインタビュー
こんにちは!UTmap編集部です。
「まだ納得する進学先が見つからない」「進振りで後悔したくない….!」
そんな思いを抱えながら進振りについて考えている1・2年生も多いのではないでしょうか。
進学選択は大学生活の中でも大きな分岐点の一つです。しかし、実際に各学科でどのような学びが行われているか、どのように行きたい学科を決定していけばいいのかは、説明会やパンフレットだけでは見えてきません。
そこで今回は、理科一類から理学部物理学科(通称:りぶつ)へ進学した先輩にインタビューを行いました。
物理学科を志望した理由や進振り当時の戦略、実際に進学して感じた魅力、そして後輩へのアドバイスまで幅広く伺いました。理学部物理学科への進学を考えている方はもちろん、まだ進路に迷っている方も是非参考にしてみてください!
私が所属する理学部物理学科は、1学年70名ほどの人数が所属している大きな学科です。文字通り物理を勉強する学科なのですが、大きく物性・宇宙・生物の3分野を学ぶことができます。よく比較される工学部物理工学科(物工)はほとんどが物性研究を行います。
カリキュラムとしては講義・実験・演習の三本柱です。実験はデータを取ってそれを解析するというのが基本の流れで、演習は理系の前期課程の数理科学基礎演習のような授業で学習した内容に関する問題演習を行います。その場で行う演習と、事前に配られた課題を解いて発表する「持ち帰り演習」があります。
加えて、卒業研究(卒研)がないことも特徴の一つです。その代わり、「理論演習」または「特別実験」があります。理論演習では教科書の輪読や論文の読解・計算演習などを行います。一方特別実験では実験系の研究室で実際に実験を行います。基本的には4年生の期間中に2つのどちらかを行うのですが、SセメとAセメで別の内容を扱います。
入学当初は、数学系の分野に興味を持っていました。
転機となったのは、前期課程で受講した力学の授業です。担当の先生が非常にフレンドリーな方で、「講義後に研究室へ遊びに来てもいいよ」と声をかけてくださいました。そこで、もともと物理に興味を持っていたクラスメイト数名と一緒に先生の研究室を訪問しました。研究室では、物理の勉強をさらに深めていくうえで参考になる本について、先生や大学院生の方々から教えていただきました。
実際に研究室で先生や大学院生の方々とお話しする中で、将来どのように物理を学び、研究へとつなげていくのかを具体的にイメージできるようになり、自身の将来の勉強についての解像度が大きく高まりました。この経験は、その後物理を学んでいくうえで大きなモチベーションとなる出来事だったと感じています。
2年生の初めの段階では、「後期課程では物理を学びたい」ということだけが決まっていました。理学部物理学科・工学部物理工学科のどちらも研究室見学を積極的に実施していたため、実際にいくつかの研究室を訪問しました。特に物工の研究室を多く見学しましたが、最先端の研究に触れ、「やはり物理は面白い」と改めて実感したことを覚えています。
ただ、理物が物性研究・宇宙(宇宙そのものや素粒子)・生物物理など一言で物理といっても多岐にわたる分野を研究しているのに対して、物工の場合は物性研究が盛んな一方、選択肢が少ないという特徴があります。
当時の私は、「物理を学びたい」という気持ちは固まっていた一方で、物性物理を専門に研究したいというほど進路が定まっていたわけではありませんでした。そのため、進学後にさまざまな分野に触れられる理物の方が、自分には合っていると感じました。
物理学科は難易度の高い学科という印象を持たれることもありますが、私の年は少し低く理科一類からの第一段階の底点が78.5付近だったと記憶しています。
私は平均点が80点を少し下回る程度で、物理学科に内定できるか不安な心境だったことを記憶しています。結果的に第一段階で内定できたので良かったです。
進学前は、物理学科には優秀な学生が集まり、お互いに競い合うような「バチバチした雰囲気」があるのではないかと想像していました。
しかし、実際に進学してみると、その印象は大きく変わりました。学科には非常に協力的な学生が多く、授業中に先生が紹介した解法よりも分かりやすい解き方を共有してくれたり、テスト前には過去問の解説をしてくれたりする学生もいます。ちょっとした疑問でも気軽に相談できる雰囲気があり、「自分だけ理解できればよい」というよりも、学科全体で助け合いながら学ぶ文化が根付いていると感じています。議論することによって自分のわからないところが鮮明になるので、得られる学習効果は一人で勉強する時のそれとは異なった利点があると感じます。
授業自体は、内容こそ専門的ですが、極端に難しすぎるという印象はありません。また、多くの講義では出席を取らないため、講義そのものが負担になることは少ないです。
一方で、演習は決して楽ではありません。特に事前に課題へ取り組み、授業で発表する「持ち帰り演習」は、院試の問題より難しいと感じることもあるほどです。演習をしっかりこなそうとすると、中間試験の時期であっても期末試験並みの勉強量が必要になるため、その点は大変だと感じています。
物理学科ではほぼすべての学生が修士課程に進み、7割程度が博士課程に進みます。その後は研究者になる人が多い印象です。
私は現在、宇宙物理を大学院の分野として出願しています。志望する研究室に合格することができれば、博士課程まで進みたいなと考えています。
宇宙物理に興味を持ったのは、大学3年生のときです。
きっかけの一つは、学科の同期と行っていた自主ゼミでした。自主ゼミとは、有志の学生が集まり、同じ本を読みながら議論を交えて学習を進める勉強会です。私は一般相対性理論に関する本を読み進める中で、強い重力場をもつ天体で起こるさまざまな物理現象に強く惹かれました。
また、3年Aセメスターで履修した「物理学ゼミナール」も大きな転機となりました。この授業では教科書の輪読を行いますが、私は高密度天体を扱った基礎的な書籍を読み進める中で、宇宙物理への興味をさらに深めることができました。
振り返ってみると、最初から宇宙物理に強い関心があったわけではありません。実際にさまざまな分野の勉強に触れる中で、「これが面白い」と思える分野に出会うことができました。自分がどの分野に興味を持っているのか分からない人は、まずはいろいろな分野に触れてみることをおすすめします。その中で、自分が「ワクワクする」と感じるテーマに出会えれば、それが進路を考える大きなきっかけになると思います。
まず、行きたい学科を選ぶためには点数が必要です。そのため、必修科目では着実に点数を取ることを意識してほしいと思います。
一方で、点数だけで進学先を決めるのではなく、主題科目や学科ガイダンスを活用して、興味のある分野への理解を深めることも大切です。さまざまな分野に触れながら、「自分は何に一番興味を持てるのか」を考えてみると、納得のいく進学先を見つけやすくなると思います。