サークル
【サークル選びガイドVol.2】自分に合うサークルの見極め方
サークルの選び方
こんにちは、UTmap編集部の大川です!
今回は、政治や社会の仕組みについて深く学びたい人向けに、東大で考えられる進学先を紹介します。
「将来は政治に関する職業に就きたい」「ニュースで見る出来事を、制度や社会の仕組みから考えてみたい」と思っていても、東大には似たように見える学科やコースがいくつかあって迷ってしまいますよね。
特に候補になりやすいのは、次の4学科です。
どれも政治に関わる進学先ですが、実際に学ぶ内容や、社会への向き合い方はかなり違います。
私自身は、「社会問題を扱いたい」「体制の歴史を勉強したい」という理由で文科三類から法学部・政治コースに進みましたが、進振りの際は他の学科と迷うこともありました。当時の私と同じように、「学科が多すぎて迷っている」という方には参考になるのではないかと思います。
この記事では、各学科・コースについて紹介した後、「政治に興味がある人が、どのような軸で進学先を選ぶとよいのか」を解説していきます。この記事が皆さんの進振りの際に、少しでも参考になれば幸いです!
まず大事なのは、「政治に関心がある」という気持ちを、もう少し具体的に分けて考えてみることです。たとえば、興味の向かい方は人によって次のように分かれます。
この違いによって、フィットする進学先が大きく変わります。まずは自分の関心を具体的に言語化したうえで、ここからはそれぞれの学科・コースの特徴を見ていきましょう。
法学部 第3類(政治コース)は、法学部の学科の一つです。政治学を一番バランスよく学べるのはここで、国家の統治、制度、権力を軸に政治を体系的に探究することができます。また、座学で「国際政治」や「都市行政学」、さらには国ごとの政治の歴史も勉強できる進学先です。
社会を動かす「ルール」としての政治に注目します。選挙制度、行政機構、政策決定のプロセス、また過去の思想家たちが「理想の国家」をどう描いたかなど、制度や歴史を中心に、政治を幅広く捉えます。
政治学、行政学、日本政治外交史、西洋政治外交史、政治思想史など、政治学に関してであれば、自由に授業をとれることが特徴です。本郷の法学部の大教室での講義が伝統的ですが、少人数のゼミも存在します。歴史的な文献を読み解いたり、制度の比較分析を行うことが多く、憲法や民法なども参考にしながら勉強することが多いです。
「法学部」の一部であるため、政治だけでなく憲法などの法学系科目の知識も求められます。法律も含めた、広い視野をもって政治学を学びたい人には最適な学部です。国家公務員を志望している人が多いので同じ志望を持つ学生と出会いやすい環境でもあります。
ただし、学部全体の特徴としてコミュニティが作りやすい部類ではなく、通称「砂漠」とも呼ばれることには注意しましょう。
文学部人文学科社会学専修は、社会全体を多角的に見て、政治学だけでなく、データや、心理、歴史、文化人類学など、様々な学問と絡めながら、社会全体の構造としての政治を学びます。
制度や権力が「人々の生活や意識にどう影響を与えているか」という視点を大切にしているため、メディア、ジェンダー、階層格差など、身近な問題も研究対象になります。具体的な制度を専門的に勉強するというより、その制度が社会や人々に与える影響について勉強します。
社会学理論の講読と同時に、「社会調査」の実践を重視します。統計データを用いた計量分析だけでなく、実際に街に出てインタビューやフィールドワークを行う「社会調査実習」を行います。インタビューをしながら、現場の声を拾い、教室に戻って考察する。教室と現場を往復しながら勉強することが好きな人にはピッタリな学科です。
法学部が「統治する側やシステム」を見ることが多いのに対し、社会学専修では、政治を制度そのものとして見るだけでなく、人々の生活や意識に影響する社会現象の一つとして捉えることが多いです。そのため、法学部以上に生活者の立場に立って政治学を考えることもあります。政治現象そのものをマクロな制度として扱いたい場合は、少し毛色が違うと感じるかもしれません。
教養学部教養学科総合社会科学分科国際関係論コースは、日本国内にとどまらず、国際社会の動きを中心に学ぶ進学先です。国境を越えて、国家、国際機関、企業などがどのように関わり合い、国際社会のルールや秩序が作られているのかを探究することができます。
戦争と平和、国際貿易、地球環境問題など、単一の国家の枠にとどまらない問題を捉えます。政治学だけでなく国際経済学や国際法など、経済や法の視点からも勉強できることも特徴の一つです。
国際政治、国際法、国際経済の3つが必修の柱となります。通称「国関」と呼ばれ、毎週課される大量の英語文献を読み込み、駒場の少人数ゼミで徹底的に議論を重ねるタフなカリキュラムが有名です。学生の約半数が在学中に長期留学を経験するのも特徴です。
課題の量と議論の濃密さは東大内でもトップクラスと言われています。主体的に多くの文献を読み漁り、自分の意見を発信することが求められます。進学の際は、ある程度の覚悟が必要です。一方、学生の多くが留学することで知られていて、世界の政治を体感したいという方にはピッタリの学部です。イメージとしては、日本史より圧倒的に世界史が好きだった、というタイプの方は一度検討してもいいかもしれません。
https://www.kiss.c.u-tokyo.ac.jp/undergraduate/aboutundergraduate/ugir/
教養学部教養学科総合社会科学分科相関社会科学コースは、通称「相関」と呼ばれ、社会の問題を一つの学問だけでなく、政治学、経済学、社会学、思想などを組み合わせながら考えていくコースです。
相関社会科学コースでは、政治や社会を、いくつかの学問が重なり合う場所として見ていきます。現代社会の問題は、「これは政治学だけで考えればよい」「これは経済学だけで説明できる」と簡単に分けられないことも多くあります。
環境問題、情報化社会、公共政策など、既存の枠組みでは解決が難しいテーマについて、複数の学問を組み合わせながら、考察していくことが特徴です。社会問題に対して、「政治学」はもちろん重要な視点の一つとなりますが、他の学問の基礎も多く取り入れていきます。
「相関社会科学基礎論」や「現代社会論」といった科目を土台に、社会思想、社会経済学、公共政策などを横断的に学びます。少人数の演習を中心に、自分で立てた問いに対して複数の学問の考え方や分析手法を使い分けながら研究を進めます。
非常に自由度が高い反面、教科書やカリキュラムの中に体系的なルートがあるわけではないので、自分で「何をどう組み合わせるか」をデザインする主体性が必要です。
https://www.kiss.c.u-tokyo.ac.jp/undergraduate/aboutundergraduate/ugsr/
これまで4つの学科・コースについて、その特徴や、学ぶ際のイメージを解説していきました。最後に、進振りで後悔しないための、進学先を選ぶための3つの視点について解説します!
この記事では、4つの学科・コースの特徴や選ぶ際のポイントを見てきました。
また、この記事で紹介した4つ以外にも、政治や社会問題に近いテーマを扱える進学先があります。たとえば、公共政策や社会保障、労働問題などを経済学の視点から考えたい人は、経済学部も選択肢になります。世論、集団行動、メディアの影響などに関心がある人は、文学部の社会心理学専修なども候補になるかもしれません。
「政治に興味がある」といっても、その関心の向かい方は人によってさまざまです。進振りで考えるときは、学科名のイメージだけで決めるのではなく、自分がどのテーマに惹かれるのか、どのような方法で学びたいのかを少しずつ整理してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が、皆さんの進学先を決める一つのきっかけになれば嬉しいです!