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こんにちは、UTmap編集部のあおいです!
今回は、医学・薬学・医療系の分野に興味がある人向けに、東大で考えられる進学先を紹介します。
「人の病気を治したい」
「薬を作る研究に興味がある」
「健康や医療を社会の仕組みから考えたい」
このように、ひとことで「医療系に興味がある」といっても、関心の向き方は人によってさまざまです。
東大で医学・薬学系に関心がある人の進学先としては、主に次の5つが候補になります。
どれも生命・健康・医療に関わる進学先ですが、見ている対象や、学びの目的、将来の進路はかなり違います。
この記事では、各学科・専修について簡単に紹介した後、「医学・薬学系に興味がある人が、どのような軸で進学先を選ぶとよいのか」を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
医学科は、人の体のしくみ、病気の成り立ち、診断や治療について学び、卒業後に医師・医学研究者として社会に貢献することを目指す学科です。
東大医学部では、医学を単なる医療技術としてだけでなく、生命科学としての基礎研究と、社会に貢献する応用科学の両方として位置づけています。
医学科では、人の体や病気を「理解し、診断し、治療する対象」として見ていきます。
人体の仕組みや病気の原因を学びながら、患者さんにどのような医療を提供するべきかを考えます。
また、東大医学部では医師養成だけでなく研究も重視されています。基礎医学、臨床医学、社会医学を学びながら、医学の新しい知を生み出す力も身につけていきます。
後期課程では、基礎医学・臨床医学・社会医学を中心に学びます。
基礎医学では生命現象や人体の仕組みを理解し、臨床医学では病気の診断や治療について学びます。社会医学では、公衆衛生や医療制度など、医学と社会の関わりも扱います。
また、臨床実習(クリニカルクラークシップ)を通じて実際の医療現場も経験します。
医学科は東京大学の中でも進学が非常に難しい学科の一つです。理科三類以外から進学する場合は、早い段階から進学を見据えて準備する必要があります。
https://www.m.u-tokyo.ac.jp/index.html
健康総合科学科は、病気の予防、健康の維持・増進、看護、社会と健康の関係などを幅広く学ぶ学科です。
医学科が主に「病気を診断し、治療する」方向に軸足を置くのに対して、健康総合科学科は「人びとの健康を支える仕組みを科学する」ことに近い進学先です。
健康総合科学科では、人の健康を「生命・環境・社会・ケアがつながるもの」として見ていきます。
病気だけでなく、生活習慣、社会環境、人とのつながりなども含めて健康を考えるのが特徴です。そのため、分子や細胞のレベルから社会制度や国際保健まで、幅広い視点から健康を学びます。
健康総合科学科には、環境生命科学専修、公共健康科学専修、看護科学専修の3つの専修があります。
環境生命科学専修では生命現象や健康を生物学的に学び、公共健康科学専修では疾病予防や健康増進を社会との関係から考えます。看護科学専修では、健康の維持・回復を支える看護について学び、卒業者は看護師国家試験受験資格を得られます。
また、理系だけでなく文系からの進学者もおり、学際的な雰囲気の中で学べることも特徴です。
https://www.hn.m.u-tokyo.ac.jp
薬学科は、薬に関する基礎科学を学びながら、病院や薬局での実務教育を通じて、薬剤師資格を持つ医療従事者・研究者を目指す6年制の学科です。
薬を作るだけでなく、薬をどのように使い、患者さんの治療に活かすかまで学ぶ点が特徴です。
薬学科では、薬学を「患者さんの治療に活かすためのもの」として見ていきます。
薬の効果や副作用、適切な使い方を学びながら、薬を安全かつ効果的に医療へつなげることを目指します。そのため、薬を作るだけでなく、患者さんに適切に届け、安全に使うことまで含めて学ぶ点が特徴です。
薬学科では、有機化学、物理化学、生物化学を基礎として薬学を学びます。
4〜6年次には研究室に所属して研究を行うほか、病院実習や薬局実習を通じて、薬剤師として必要な知識や技能を身につけます。
なお、薬学部に進学する場合、進振りの時点では薬学科・薬科学科には分かれません。薬学科を希望する場合は、薬学部に進学した後、3年生の11月頃に面接などがあり、3年生の1月頃から薬学科に分かれることになります。
薬科学科は、創薬科学や基礎生命科学の研究者を目指す4年制の学科です。
薬学科が薬剤師資格や医療現場での実務教育も重視するのに対して、薬科学科はより研究寄りで、新しい薬を生み出すための基礎科学を深く学ぶ進学先です。
薬科学科では、薬学を「新しい治療法を生み出すための研究対象」として見ていきます。
病気の仕組みを理解し、薬の候補となる物質を設計し、その働きを明らかにすることを目指します。化学、生物、物理を横断しながら創薬や生命科学を学ぶのが特徴です。
薬科学科では、有機化学、物理化学、生物化学を基礎として、創薬科学や基礎生命科学を学びます。
4年次には研究室に配属され、最先端の研究に取り組みます。生物系、化学系、物理系など幅広い研究室があり、分野横断的な研究ができる点も特徴です。
なお、薬学部に進学する場合、進振りの時点では薬学科・薬科学科には分かれません。薬学科の希望者のみ、3年生の11月頃に面接などがあり、3年生の1月頃から薬学科に分かれることになります。
獣医学専修は、動物の病気や健康を軸に学ぶ進学先です。
医学・薬学系の記事の中では少し対象が違いますが、人と動物の健康、感染症、公衆衛生、生命科学に関心がある人にとっては、重要な比較対象になります。
獣医学専修では、動物を「医療や健康を支える対象」として見ていきます。
犬や猫、牛や馬だけでなく、野生動物や鳥類、魚類まで幅広い動物を対象とし、多様な動物を比較しながら学ぶ点が特徴です。また、動物の健康だけでなく、人獣共通感染症や公衆衛生など、人間社会との関わりも重視します。
獣医学専修では、動物の体の仕組みや病気について、個体レベルから細胞・分子レベルまで幅広く学びます。
動物の疾病予防と治療に加え、公衆衛生、感染症、ライフサイエンス研究、環境問題なども扱います。3年次から専門教育が始まり、4年次からは研究室に所属して研究に取り組みます。
https://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp
ここまで、5つの学科・専修を紹介してきました。ただ、特徴を知っただけでは、「結局、自分にはどこが合っているんだろう?」と迷う人も多いと思います。そこでここからは、自分に合う進学先を考えるときに役立つ、もう少し具体的な4つのポイントを紹介します。
ひとまとめに医学・薬学系といっても、進学先によって学ぶ内容や将来の関わり方は大きく変わります。
進振りを考えるときは、「医学系に興味がある」「薬学に興味がある」だけで止めずに、自分は医療や健康のどの部分に惹かれているのかを少しずつ言語化してみてください。
この記事が、自分に合った進学先を考えるきっかけになれば幸いです。