長期インターン/就活
【文Ⅲ→電情→博士】理転から院進、博士修了までの専攻を活かして起業する経験
卒業生のキャリア
こんにちは!UTmap編集部のスコットです。
1年生の中には、サークルやクラスイベントなど徐々に学生生活にも慣れてきた一方で、「そろそろ進学する学部を本格的に考えたい」「でもどうやって進学先を決めればいいか分からない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
総合科目や主題科目を受ける中で、自分の興味のある分野は分かっても、「それを専攻にしたらどのような道を歩むことになるのか」が分からず、不安に思っている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、法・経済・文・教育の文系4学部を対象に、「どの程度の割合が大学院等に進み、どの程度の割合が就職するのか」「就職した人がどのような業界に進む傾向にあるのか?」を整理します。実際に学部を選ぶ段階のヒントとして是非ご活用ください!
以下は、法学部の卒業生の進路(就職・進学など)の内訳を示したグラフです。

法学部全体で見ると、卒業生の約半数が就職します。
残りの半数のうち多くは法科大学院への進学や司法修習(予備試験合格者のみ)であり、法曹を目指す学生が多い傾向にあります。
また、進路の特徴はコースごとに差異が確認できます。
次に、法学部の卒業生のうち、就職した人が進んだ業界の内訳は以下の通りです。

世の中的には「東大法学部=法曹または官僚」というイメージが昔から強いですが、現在もその傾向はある程度続いているようです。実際、半分しか就職しない中で、さらにその中の6割しか民間企業に就職しないので、民間企業に進む人が比較的少ないことが読み取れます。
民間就職を選ぶ学生の間では、コンサルや金融、ITなどが人気の業界となっています。
なお、民間就職で最も多い項目は「コンサル・士業等」となっていますが、学部卒業直後に法曹として働き始めることはできません。学部生のうちに司法試験に合格していたとしても、「司法修習」と呼ばれる研修を受ける必要があるためです。そのため、この項目はほとんどコンサルと見てよさそうです。
法曹や官僚の仕事に関心がある方は、官僚・弁護士を経て研究者になった先輩のインタビューも参考にしてみてください。
以下は、経済学部の卒業生の進路(就職・進学など)の内訳を示したグラフです。

経済学部は、東大の全学部の中で最も就職率が高い学部です。
学部卒業生全体の9割弱が就職を選択しており、大学院進学率が高い東大においてはかなり珍しい特徴を持っています。
次に、経済学部の卒業生のうち、就職した人が進んだ業界の内訳は以下の通りです。

コンサル人気の高まりを反映し、経済学部ではコンサル業界が全体の3分の1を占めています。また、銀行や保険をはじめとする金融業界(投資銀行等を含む)へ進む人も同等に多く、コンサルと並ぶ大きな柱となっています。
コンサルや金融、情報通信、商社など主要ビジネス業界に人気が集中しているのは、経済学・経営学・統計学などで培うデータ分析力や市場構造の理解がこうした業界にマッチしているという理由の他に、そもそも経済学部に進学する人に市場価値や高収入を重視するビジネス志向の強さがあることも起因しているのではないでしょうか。
学科ごとの違いは法学部ほど顕著ではありませんが、傾向として以下のような特徴が見られます。
ちなみに、就活の傾向の話題からはそれますが、経済学部の大学院は経済学・統計学・地域研究・経済史・経営学・数量ファイナンスの6つのコースがあります。その中で、経済学と経営学を選択する学生が多く、修士課程の人数の8割弱に達しています。
業界の傾向に加えて、自分が何を大切にして働きたいかを考えることも大切です。UTmapでは外資系戦略コンサルの内定を辞退し、キャリアコンサルを選んだ経済学部の先輩の選択も紹介しています。
以下は、文学部の卒業生の進路(就職・進学など)の内訳を示したグラフです。

文学部では、約3分の2の学生が就職します。
学科によって学ぶ内容が多岐にわたるため一括りにはしにくいですが、就職した卒業生が進んだ業界の内訳は以下のようになります(※文学部は他学部より詳細なデータを公表しており、「マスコミ・広告等」の項目が追加されています)。

他学部で「コンサル・士業等」に分類されている監査法人が「サービス業」にまとめられているなど、一部単純比較が難しい点もありますが、全体として文学部生は多種多様な業界へ満遍なく就職していることが分かります。一口に「文学部」と言っても、文学だけでなく哲学や心理学、歴史学、言語学など様々な学問を扱っているため、このように幅広いキャリアパスがあるのかもしれません。
なお、他の学部ではあまり見られないマスコミ・広告業界がそれなりの割合を占めている点は、テキスト処理能力や文化的洞察力を活かせる文学部らしい特徴かもしれません。
学問への興味が仕事選びにつながった例として、文学部社会学科から博報堂へ進んだ先輩のインタビューもぜひ読んでみてください。
以下は、教育学部の卒業生の進路(就職・進学など)の内訳を示したグラフです。

教育学部では、6割弱の学生が就職します。
次に、教育学部の卒業生のうち、就職した人が進んだ業界の内訳は以下の通りです。

教育学部という性質上、教員や塾講師などの教育関係職に就く人は他学部より多いものの、全体の過半数を占めるほどではありません。
どちらかと言えば、サービス業の割合が突出しているのが目立ちます。サービス業には人材業界や心理・福祉支援など、「人や組織の発達・育成・支援」をテーマにする教育学に親和性の高いものが多いということも関係している可能性がありそうです。
なお、教育学部は定員が約100名と小規模なため、年によって就職先の動向に若干の変動が生じやすい点は注意が必要です。
「教育学部なのに、教育関係の仕事に就く人が思いの外少なくて驚いた」という人もいるかもしれません。実は教育学部には大きく分けて以下の2つの系統が存在し、どちらの系統に属するかによって教育関係に進む人の割合がかなり変化します。
東大は旧帝国大学であるため、後者の「教育学系」に該当します。そのため、教育業界に進む学生が一定数いる一方で、大半は他学部と同様に一般企業へと就職していきます。
教育学部での学びが企業の仕事にどう生きるのかは、比較教育社会学コース出身の先輩のインタビューでも紹介しています。
今回の調査から、東大文系学部の進学・就職動向には以下のような特徴があることが分かりました。
日本の新卒採用は「ポテンシャル採用(学歴や専攻内容よりも個人の成長性を重視する採用)」が多いため、基本的にはどこの学部に進学しても、行きたい業界に行くことは不可能ではないと考えられます。ただ、こうした傾向があるということを理解していると、進路への不安も軽減されると考えられます。
進路に悩んでいる方は、ぜひご自身の興味や将来のキャリア像と照らし合わせながら、学部選びや就活の参考にしてみてください!