プログラム
【文Ⅲ】東大前期教養の履修戦略 時間割を組もう!2026年度版
履修戦略
東大の留学制度を利用して、留学を経験した先輩の体験談を紹介していくUTmapの「東大留学体験記」インタビュー企画。
「これから留学を検討している」「考えていなかったけど、実際留学に行った先輩の経験談を聞いてみたい」
そんな学生のみなさんの参考となるようなインタビューをお届けします。一人でも多くの東大生が新しい出会い・挑戦をする一助となればと考えております!
きっかけは2つあります!1つ目は、1年生の春休みに行ったアフリカで英語が全く通じず、もっと英語力を向上させたいと思ったことです。2つ目は、もともとジェンダー問題にずっと興味があったことです。女子校から東大に来て女性の少なさにギャップを感じたことや、教育における男女格差の解決を目指すNPO活動を通して、性別で選択肢が狭められる価値観にモヤモヤしていたことが原点になっています。この2つの理由で、海外でジェンダーについて学びたいと思い、交換留学に申し込みました。
まず、ジェンダー平等が進んでいる北欧に留学すると決めました。都市部での生活を希望していたため、首都にある大学に絞り込みました。治安や各大学の学問の強みなどを考慮して最終的にデンマークのコペンハーゲン大学を選びました。選んだ一番の理由は、学内に日本語カフェがあり、日本に興味を持つデンマーク人とのつながりを作りやすいと考えたためです。なお、民族というテーマにも関心があったことから、多民族国家であるシンガポールの国立大学にも並行して出願していました。 進振りのために前期教養課程でかなりいい成績をとっていたので、成績を気にせずに希望する大学に出願することができました。
理由の1つは、就活に影響を出したくなかったことです。私が希望する業界の選考は春〜夏ごろから始まるので、1年留学すると準備が不十分なまま就活に挑むことになってしまいます。さらにもう1つは、半年ずつにすれば2ヶ国に留学できるというシンプルな発想です。就活の前と後で半年ずつ行けば一番楽しめると思い、この2つの理由が合わさって半年の留学を選びました。
半年留学のメリットは、短期間だからこそ自分を追い込んで頑張れることと、単純に2倍楽しめることです。1ヶ国に1年いるよりも、半年ずつ2ヶ国に行くほうが、日本と異なる価値観に触れられる機会も増えます。留学先では自分の固定観念が崩される場面も多く、視野を広げるという意味でも、半年×2ヶ国の留学はおすすめです。
3つ履修していました。経済と社会福祉制度を学ぶ経済学部の授業、文化人類学の視点からジェンダーやLGBTQを学ぶ授業、そしてDCC(留学生向け授業群)の文学の授業です。DCCの授業はキルケゴールも学べると聞いて選んだのですが、実際はアンデルセンのみで、正直物足りなかったです。
文化人類学の授業が一番面白かったです。講義のあとにディスカッションをする形式で、経済学の定量的な視点とは違う定性的な視点でジェンダーを捉える面白さがありました。先生も優しく、最後の授業でお菓子を配ってくれたことが印象に残っています。
ディスカッション形式の授業には、正直かなり苦労しました。話を振られても流れについていけず、それっぽいことも言えないまま終わってしまうことが何度もありました。これは知識ではなく完全に言語の壁で、半年では改善はしても克服までは難しかったです。それでも、同じ苦労を共有していた仲間とは自然と仲良くなれたので、大変だった分だけいい思い出にもなっています。
寮から歩いて1分のところにスーパーがあり、電車で10分のところに空港があったので、かなり便利な場所でしたが、それ以外は正直何もないエリアです。ただ、電車で15分くらい揺られればコペンハーゲンの中心部に行けるので、そこで苦労したことは特にないです。

デンマーク人とは、大学内の日本語カフェに通うことで仲良くなりました。留学生とは、オリエンテーションや寮のイベントを通して知り合うことが多かったです。たくさんの人に会う中で自然と趣味の合う人とつながることで友人をつくっていきました。半年しかいない分、現地の人やヨーロッパの人たちともっと関わりたいという気持ちが強く、ヨーロッパの人たちとの交流を積極的に増やすようにしていました。


まずは英語力が伸びたことです。留学後に受けたTOEICでは950点を取り、現地でのコミュニケーションを通して実践的な会話力もかなり上達したと感じています。
次に、将来のキャリアプランが明確になったことです。海外に繋がる仕事がしたいという気持ちが強くなり、就活でも留学経験や語学力を評価してもらえる場面が増えました。また、ジェンダー問題に今後も携わっていきたいという自分の思いが、実際に留学までして学んできた経験と重なることで、より外部の人に伝わりやすくなったと感じています。
あとは、価値観が大きく変わったことです。ヨーロッパでは、昔からの文化や歴史が今の社会にそのままつながっている感覚があります。例えばデンマークの人権意識の高さは、海外に合わせようとする外発的なものではなく、歴史や文化の延長線上に自然と根づいているように感じられ、そこに日本との違いを実感しました。 さらに、デンマークは他人と比較したり優劣をつけたりする空気を感じることがほとんどなく、そうした環境に身を置いたことで、自分自身も肩の力を抜いて、他人に対して寛容になれた気がします。

半年の留学も、ぜひ選択肢の1つとして考えてみてほしいです!周囲の友人や先生から「半年だと友達ができた頃に帰らなきゃいけない」なんて言われることもありましたが、実際は大好きだと思える留学生の友達が3人でき、その中の1人の実家に遊びに行くくらい仲良くなりました。それだけではなく、デンマーク人の友人もでき、日本で遊ぶこともあります!重要なのは、期間の長さじゃなくて、過ごした時間の密度の問題だと思っています。半年しかないというプレッシャーがあったからこそ、毎日ちゃんと行動できた部分も大きいです。1年間の留学はもちろん、半年留学、そして半年×2ヶ国という選択肢も、ぜひ視野に入れて検討してみてください。
全学交換留学(USTEP)は、東大に在籍したまま海外の協定校で学べる制度で、休学せずに海外での学びを経験できます。授業料は東大に納めるだけで済み、給付型奨学金や単位認定の可能性もあるなど、個人で留学するよりも挑戦しやすい仕組みが整っています。
詳しくはUTmapの記事でも解説していますので、気になる方は以下の記事をご覧ください!